◎王女は首都バンコク北東部で犬の訓練を行っている際に倒れた。
タイ王室は14日、ワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王(ラマ10世、Rama X)の長女であるバジュラキティヤバ(Vajiralongkorn)王女(44歳)が心臓の疾患で倒れたと発表した。
王室によると、王女は首都バンコク北東部で犬の訓練を行っている際に倒れたという。
王女は近くの病院に搬送されたのち、ヘリでバンコクに運ばれ、治療を受けている。
王室は14日遅くの声明で、「王女の状態はある程度安定している」と説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
一部のメディアは関係筋の話を引用し、「王女は心筋症で倒れた」と報じている。
王室は王女の健康状態や基礎疾患の有無には触れていない。一部メディアは王女の容体について、「声明よりはるかに深刻」と伝えている。
王女はラマ10世が2016年に故アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(ラマ9世、Rama Ⅸ)の跡を継いで以来、父の側近として活躍してきた。
また王女は米国の2つの大学院を修了し、王室の側近の中で最も目に見える成果を上げていた。
ラマ10世はまだ王位継承者を指名していないが、王女が最もふさわしいと広く見られている。
王女はラマ10世の3人の子供のひとりであり、1924年に制定された王位継承法に基づき、王位継承の資格を持っている。