◎市内の複数の河川が氾濫し、郊外では地滑りも報告された。
コンゴ民主共和国政府は13日、首都キンシャサで大雨による洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも100人が死亡、数十人が負傷したと発表した。
ルコンデ(Jean-Michel Sama Lukonde)首相は国営メディアのインタビューで、「消防と警察が行方不明を探している」と述べた。
地元メディアによると、市内の複数の河川が氾濫し、郊外では地滑りも報告されたという。被害の全容は明らかになっていない。
ルコンデ氏はインタビューの中で、「被害の全容把握にはかなりの時間がかかるかもしれない」と述べ、人命を最優先すると強調した。
AP通信は地元当局者の話を引用し、「キンシャサの24の地区が何かしらの影響を受けた」と報じている。この24地区の人口は約1200万人。複数のエリアで冠水、床上浸水、道路の崩落が確認された。
ある地区では30人以上が死亡したと伝えられている。APによると、別の地区では一家5人が死亡し、感電事故も報告されたという。
河川の近くで生活する男性はAPに、「12日から雨脚が強まり、町全体が冠水した」と語った。この男性は母親と子供4人を失った。
消防によると、河川の近くや低地に無許可で建てられた住宅の多くが被害を受けたという。地元当局者はAPに、「彼らは許可証を持たず、家賃も払わず、追い払ってもすぐに戻ってくる」と語った。
キンシャサでこの規模の洪水が発生したのは3年ぶり。その時の洪水と土砂崩れでは少なくとも32人が死亡した。