◎レーク氏は民主党のホッブス(Katie Hobbs)氏に約1万7000票の僅差で敗れた。
左:共和党のカリ・レーク氏、右:民主党のケイティ・ホッブス氏(Ross D Franklin/AP通信)

先月のアリゾナ州知事選で敗れた共和党のレーク(Kari Lake)氏は10日、選挙結果を破棄するよう求める訴訟を起こした。

トランプ(Donald Trump)前大統領の盟友であるレーク氏は9日遅くに提出した訴訟の中で、「選管は自分を勝者と認定するか、知事選を再実施する必要がある」と訴えた。

またレーク氏は州内の一部投票所で投票日当日に長蛇の列が発生したことなどに触れ、「票は操作されている」と主張した。

レーク氏は民主党のホッブス(Katie Hobbs)氏に約1万7000票の僅差で敗れた。

同州マリコパ郡では投票日当日、223カ所の投票所のうち5分の1で投票集計機に不具合が生じ、関係者が対応に追われていた。

レーク氏は負けを認めず、2020年の大統領選は操作されたというトランプ氏の主張を支持している。

共和党の一部議員もマリコパ郡の投票所で長蛇の列ができたことを問題視し、「共和党支持者が投票できなかった」と主張している。

しかし、選管はこの主張を否定し、「集計機にトラブルは生じたが、列に並んだ人はひとり残らず投票を行え、合法的な票は正しく集計された」と反論している。

レーク氏はマリコパ郡当局とアリゾナ州の現州務長官であるホッブス氏を訴えた。

州務長官事務所はAP通信の取材に対し、「レーク氏の訴えを承知しているが、現時点でコメントすることはない」と語った。

マリコパ郡の広報担当も訴状に関するコメントを控えたが、「選管の集計と運営が正しく行われたと証明できることを楽しみにしている」と述べた。

ホッブス氏は自身のツイッターアカウントに声明を投稿。訴訟を「民主主義を否定し、有権者の意思を投げ捨てようとするレーク氏の必死の試み」と評した。

レーク氏の弁護団によると、マリコパ郡の投票所ではより多くの共和党員が投票予定だったという。レーク氏の陣営は選挙キャンペーン中、期日前や郵便ではなく当日投票するよう呼びかけていた。

米アリゾナ州知事選に立候補した共和党のカリ・レーク氏(Ross D Franklin/AP通信)
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