◎現場はバルセロナの中心部から12kmほど離れた駅構内。
スペイン当局は7日、カタルーニャ自治州のバルセロナ郊外で旅客列車が別の列車に追突し、少なくとも155人が負傷したと発表した。
当局によると、事故は現地時間午前8時前に発生したという。現場はバルセロナの中心部から12kmほど離れた駅構内。
2台の列車は同じ方向に向かっていた。後続の列車が駅に停車していた列車に追突したと伝えられている。
州警察が捜査に当たっている。
消防の報道官は記者団に対し、「この事故で少なくとも155人が負傷し、そのうち14人は治療を受けるために市内の医療センターに搬送された」と述べた。
報道官によると、多くの乗客が打撲や首の痛みを訴えたが、命に別状はないという。
州警察な声明で、「列車はゆっくりとした速度で追突したものの、立っていた乗客の多くが転倒した」と説明している。
報道によると、この事故を受け、いくつかの路線で大幅な遅れや運休が発生しているという。
国営テレビの取材に応じた乗客の男性は、「ものすごい衝撃だった」と語った。
政府報道官は7日、国有鉄道レンフェの調査を注視していると述べた。
中央政府は現地に調査官を派遣し、国鉄と連携して事故調査に当たるとしている。
カタルーニャの鉄道では近年、事故が多発している。自治州政府は予算不足が原因と指摘している。
自治州政府の報道官は7日の記者会見で国鉄と中央政府に速やかな調査と原因究明を要請した。
また報道官は同種事故を防ぐことが重要であると述べた。