◎機長は乗客の妊婦が産気づいたことを受け、緊急着陸を要請した。
スペイン国営テレビによると、バルセロナの空港に緊急着陸した民間旅客機から乗客の一部が逃げ出し、警察の追跡を振り切ってどこかに逃走したという。
事件はカタルーニャ自治州の空港で7日に発生した。
自治州政府によると、この旅客機はカサブランカ(モロッコ)発イスタンブール(トルコ)行きのペガサス航空が運航する便で、バルセロナのエルプラット空港に緊急着陸を要請したという。
機長は乗客の妊婦が産気づいたことを受け、緊急着陸を要請したようだ。
しかし、この妊婦が搬送される際、乗客27人が許可なく飛行機を降り、逃亡を試みたという。
州警察はそのうち13人を確保したものの、14人を取り逃がした。報道によると、14人は逃走を続けている模様。
さらに、妊婦を受け入れた医療機関の医師が「出産は数カ月先」であることを確認。妊婦はその場で逮捕された。警察は認否を明らかにしていない。
警察に捕まった乗客13人の乗客のうち5人は飛行機に戻り、イスタンブールへ向かうことに同意した。
他の8人は別のペガサス便で出国する予定だという。
カタルーニャ自治州政府は27人と妊婦の身元・国籍を明らかにしていない。