◎事件はアテネ北部にある大使館近くの駐車場で2日未明に発生、ケガ人はいなかった。
ギリシャ当局は2日、首都アテネにある在ギリシャ・イタリア大使館の職員の車が放火被害に遭ったと発表した。
イタリア政府も同様の声明を発表し、攻撃を非難した。メローニ(Giorgia Meloni)首相は「無政府主義者による攻撃」とSNSに投稿し、懸念を表明している。
イタリア当局によると、車の所有者は外交官として活躍する女性職員だという。
事件はアテネ北部にある大使館近くの駐車場で2日未明に発生、ケガ人はいなかった。消防によると、大使館職員が使用する住宅のガレージに焼夷弾のようなものが投げ込まれ、車1台が全焼、もう1台が破損したという。
消防士18人と消防車6台が消火にあたった。
イタリアのタヤーニ(Antonio Tajani)外相は「4日にアテネを訪問した際、大使館職員と面会する」とSNSに投稿している。
ギリシャ政府は攻撃を糾弾し、徹底捜査を約束した。また政府は「いかなる攻撃もギリシャとイタリアの友情を乱すことはできない」と強調した。
ギリシャでは数年前に無政府主義者や極左グループによる放火事件が相次いだことがあった。報道によると、活動家たちは銀行や大使館の車両を狙うことが多いという。
イタリア外務省は声明で、ギリシャ警察の捜査を見守っていると述べた。