◎大使館職員は手紙を扱っている際に軽傷を負った。
2022年11月30日/スペイン、首都マドリード、在スペイン・ウクライナ大使館前(Paul White/AP通信)

スペイン政府は30日、首都マドリードにあるウクライナ大使館で小さな爆発があり、大使館職員1人が負傷したと発表した。

内務省によると、大使館職員は手紙を扱っている際に軽傷を負ったという。

スペイン国営テレビは警察関係者の話を引用し、「30日の現地時間午後1時20分にウクライナ大使館から、手紙が燃え職員が負傷したと通報が入った」と報じている。

ウクライナ外務省の報道官はAP通信の取材に対し、「職員は大使館に届いた封筒を扱っていた」と説明した。

報道官によると、職員が封筒の中身をチェックしようとした時、爆発したという。職員は市内の医療機関で治療を受けたとみられる。命に別状はないという。

他の大使館職員に怪我はなかった。

スペイン外務省によると、駐ウクライナ大使はアルバレス(José Manuel Albares)外相との電話会談で、「手紙は自分宛てだった」と説明したという。

ウクライナのクレバ(Dmytro Kuleba)外相はスペインの全ウクライナ大使館に警備を強化するよう命じた。また同氏はスペイン政府に対し、速やかに捜査を進めるよう要請した。

ウクライナ外務省報道官はAPに、「この爆発に関与した者が誰であれ、ロシアの侵攻に対抗するウクライナの努力が妨げられることはない」と語った。

報道官によると、負傷した職員は介助なしで医療機関に向かったという。スペイン国営テレビは職員が治療を終え、退院したと報じている。

警察は大使館周辺に機動隊を配備し、非常線を張った。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク