◎2021年のDV被害は14万3604件で、2017年から4711件増加した。
DVのイメージ(Getty Images)

ドイツ政府は24日、国内における家庭内暴力(DV)の被害者が過去5年で3.4%増加し、その大多数が女性であると発表した。

政府の報告書によると、2021年のDV被害は14万3604件で、2017年から4711件増加した。専門家によると、多くの被害者が通報できずにいるため、実際の数値はこれより多い可能性が高いという。

2021年の被害者の80.3%は女性、加害者の78.8%が男性であった。

パウス(Lisa Paus)家庭相は記者会見で、「1時間に13人もの女性がパートナーからの暴力に苦しんでいる」と語った。

またパウス氏は「女性を支援するサービスを拡大する必要がある」と指摘し、暴力を受けた場合は速やかに警察に通報するよう呼び掛けた。

フェーザー(Nancy Faeser)内務・国家相は加害者に責任を負わせることが重要だと語った。

またフェーザー氏は「暴力はいかなる理由があろうと犯罪であり、政府は犯罪者を許さず、厳罰に処す」と約束した。「DVは忌まわしいものであり、ドイツの基本的な価値観に反しています...」

報告書によると、2021年のDV相談件数は2020年から3%減少したという。コロナ封鎖で自宅にとどまる人が増えた結果、DVも増加したとみられる。

日本の昨年のDV相談件数は8011件。相談者の80%が女性だった。(警視庁統計)

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