◎パレスチナ通信(WAFA)はアッバス氏の公務日程をまとめているが、カタール訪問は日程表に記載されていない。
2022年10月13日/カザフスタン、首都アスタナ、パレスチナ自治区のアッバス議長(Vyacheslav Prokofyev/Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)

カタールの国営メディアは19日、パレスチナ自治区のアッバス(Mahmoud Abbas)議長がFIFAワールドカップの開会式に出席するためドーハに到着したと報じた。

パレスチナ通信(WAFA)はアッバス氏の公務日程をまとめているが、カタール訪問は日程表に記載されていないようだ。

報道によると、アッバス氏が近親者や側近を大勢引き連れてカタールに旅行する計画をまとめた文書が流出したという。

この文書は今月初めに流出したとされるが、政府が作成したものかどうかは不明であり、検証もされていない。

文書には関係者の宿泊費に数十万ドルかかると書かれており、ネットで怒りの声が上がっている。

AP通信によると、アッバス氏の報道官はカタール旅行の質問を受け付けず、旅行が事実か否かも明らかにしなかったという。

この文書はガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスの公式フェイスブックアカウントなどに最初に掲載された。

パレスチナの経済はこの数十年停滞しており、回復の兆しは一向に見えない。ヨルダン川西岸地区に押し込まれた市民は汚職、反対派に対する暴力、財政危機にウンザリしており、危機にもかかわらずカタール入りしたアッバス氏を厳しく批判している。

一方、イスラエル軍と激闘を繰り広げてきたハマスの勢いはほとんど衰えておらず、専門家によると、そのイデオロギーを支持する人々のおかげで戦闘員の数は増え続けているという。

カタールワールドカップは20日に開幕する。パレスチナ代表は出場しない。

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