◎FIFAの主要スポンサーであるバドワイザーは酒屋であり、ワールドカップ会場におけるビールの独占販売権を持っている。
イングランドのスポーツバー(Getty Images)

報道によると、まもなく開幕するFIFAワールドカップ・カタール大会のスタジアムでアルコールは飲めないようだ。

国際サッカー連盟(FIFA)は開幕2日前に方針を見直し、試合が行われる8つのスタジアム内におけるアルコールの摂取を禁じ、国王に配慮した。

カタールはイスラム国家であり、アルコールの販売を厳しく制限している。しかし、スタジアム内の一部のエリアでは購入できる予定だ。

スポンサーの出店ブースでもアルコールを購入できるし、飲める。ただし、スタジアム内に持ち込むことはできない。

ワールドカップは20日に開幕する。

FIFAの主要スポンサーであるバドワイザーは酒屋であり、ワールドカップ会場におけるビールの独占販売権を持っている。

FIFAは声明で、「開催国との協議の結果、アルコール飲料の販売をFIFAファンフェスティバル、その他のファン向け施設、企業ブースに集中させ、スタジアム周辺での販売を禁止することとした」と述べている。

またFIFAは「バド・ゼロ(ノンアル)は全スタジアムで販売される予定だ」と宣言した。

▽FIFAはスタジアムとその周辺地域において、すべてのファンが楽しく、敬意を持って、快適な体験を提供できるよう、引き続き取り組んでまいります。

▽FIFAはカタール2022の開催期間中、すべての人に楽しんでもらうという我々の共同コミットメントに対する開催国の全面的な支援に感謝しています。

バドワイザーは18日、「これは気まずい」とツイートした。この投稿はその後、削除された。

AP通信は関係筋の話を引用し、「この問題は我々の手に負えない」と報じている。

インドランドに拠点を置く団体FSAは開幕2日前の方針転換に怒りを表明した。

FSAの広報担当はBBCニュースの取材に対し、「大会運営者とサポーターのコミュニケーション欠如が最大の問題あり、到底受け入れることはできない」と語った。

また広報担当は、「何の説明もなく土壇場で方針を変えるような大会は信用できない」と批判した。「次はヒジャブ着用強制ですか?」

プレミアリーグアーセナルFCのサポーターでカタール入りしている男性はBBCに、「変更は残念だが、泣いても仕方がない」と語った。「別の場所で飲むことはできますから...」

SNSには様々なコメントが寄せられている。
▽素晴らしい。
▽酔っぱらいの場外乱闘は見たくない。
▽飲みたい奴はスポーツバーに行け。

▼あり得ない。
▼信じたくない。
▼ウソでしょ。

FIFAは8月、試合の日程を一部変更し、開幕戦を自国のカタール対エクアドルとした。

この試合は11月21日の第3試合で行われる予定だった。当初の開幕戦はセネガル対オランダであった。

ポルトガルのスポーツバー(Getty Images)
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