◎火災は鎮火し、消防と警察による合同調査が行われている。
2022年11月17日/パレスチナ、ガザ地区の住宅(Getty Images/AFP通信)

パレスチナ自治政府は17日、ガザ地区の難民キャンプ内にある住宅で火災が発生し、子供10人を含む少なくとも21人が死亡したと発表した。

現場はガザ地区の北部にあるジャバリア難民キャンプの住宅が密集しているエリア。このキャンプはガザ地区内に8つある難民キャンプのひとつである。

当局によると、火災は鎮火し、消防と警察による合同調査が行われているという。出火時刻は明らかにされていない。

AFP通信は当局者の話を引用し、「台所が最も激しく燃えていた」と伝えている。一部の地元メディアは「ガス漏れが原因」と報じた。

SNSでは建物全体が炎に包まれる動画が共有されている。

報道によると、この住宅で生活する家族は親族と一緒に食事をしていたという。

パレスチナ自治区のアッバス(Mahmud Abbas)議長は犠牲者に哀悼の意を表し、18日に国を挙げて喪に服すと発表した。

パレスチナ解放機構(PLO)は声明でイスラエル政府に対し、必要に応じて重傷者に必要な医療を提供するよう呼びかけた。負傷者数は明らかにされていない。

ガザでは停電が常態化しており、多くの住民がろうそくの灯りに頼って生活している。当局によると、気温が下がるとろうそく火災の件数も増えるという。

ガザ地区の人口は推定230万人。人口密度は世界の主要都市に匹敵し、約60万人が難民キャンプの狭いエリアで生活している。

地区の平均人口密度は東京都とほぼ同じで1㎢あたり5700~5800人。市中心部は9000人を超える。

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