◎フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
メキシコ当局は15日、西部シナロア州クリアカンにある郵便配達会社でロールパンに挟まれたフェンタニル錠剤約2000錠を押収したと発表した。
地元メディアによると、麻薬カルテルとつながりのあるギャングは小規模な取引の際、食べ物に薬物を隠すことがあるという。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
麻薬カルテルは中国から輸入した合成オピオイドからパニック障害治療薬ザナックス（Xanax）、アデラル（Adderall）、オキシコンチン（OxyContin）などの処方薬に見せかけた薬物を製造し、西側の豊かに国に送っている。
報道によると、ロールパンに挟まれたフェンタニル錠剤を発見したのは麻薬探知犬だという。犬が郵便会社に持ち込まれた小包に向かって吠えたため、警備員が中をチェックしたところ、ビニール袋に入れられた錠剤が見つかった。
地元メディアは当局者の話を引用し、「小包の中にはコーンチップとロールパン4つが入っていた」と報じている。このパンの中には錠剤が隠されていたようだ。
米国では合成オピオイドの過剰摂取による死亡事故が相次いでおり、2020年4月～2021年4月の死者数は初めて10万人を超えた。
