◎公務員の賃上げをめぐる争いは、労働省が先週、給与を3%引き上げると発表した後に再燃した。
南アフリカのプレトリアで10日、数千人の公務員が賃上げを求めるデモに参加した。
地元メディアによると、政府機関の公務員数千人が24時間ストを行い、政府に賃上げと労働環境の改善を求めたという。
デモを主催したのは同国最大の労働組合である公務員協会(PSA)。PSAは組合員約23万5000人を代表し、政府に賃上げを要求した。
公務員の賃上げをめぐる争いは、労働省が先週、給与を3%引き上げると発表した後に再燃した。PSAは6.5%の引き上げを要求している。
デモには警察官、医療関係者、移民管理部門の公務員なども参加し、政府に圧力をかけた。
AP通信の取材に応じた男性は、「要求に応じなければ全国の公務員を敵に回すことになる」と警告した。「多くの軍人、機動隊員、警察官がインフレ率を考慮した賃上げを求めています...」
PSAによると、このストは内務省、運輸省、税関の各サービスに深刻な影響を与える可能性があるという。
PSAは声明で、「財務相の無責任な発言を非難する」と述べている。
財務相は先月、来年度予算の説明で「インフレ率を考慮した賃上げを行うことはできない」と述べ、PSAの反感を買った。
南アフリカの経済は鉄道・港湾などにおける数週間のストで大打撃を受けている。
運輸部門が停止した結果、鉱物や果物の輸出が滞り、輸入にも影響が出ている。