◎エジプト政府は運営に苦慮しているようだ。
COP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)の会場およびその周辺でトラブルが相次いでいる。
現地メディアは9日、会場近くの下水管または汚水タンクで問題が発生し、不快な臭いが立ち込めていると報じた。
AP通信は「下水管または汚水タンクが破裂したんじゃないか?」と報じている。
エジプト政府は運営に苦慮しているようだ。
参加者によると、会場周辺では飲料水や食料などの必需品がなかなか手に入らないという。不満の声はそれだけではない。
現地メディアは▽床が抜けた▽会場トイレのトイレットペーパーが切れている▽ミネラルウォーターが売り切れたなどと報じている。
各国の首脳級はこのような問題とは無関係だが、その他大勢は本当に困っているようだ。SNSにはエジプト政府の運営を疑問視する投稿が多数寄せられている。
さらに、気候変動問題について議論する巨大な建物には断熱材が使われておらず、入り口が大きく開け放たれた会場を冷やすためにエアコンがフル稼働している。
利用されていない部屋の照明も24時間つけっぱなし。ソーラーパネル、風力発電、電気自動車はほとんど見当たらない。
ロイター通信などによると、エジプト政府は苦情に関する質問を受け付けなかったという。
COP会場で問題が指摘されたのはこれが初めてではない。
2018年のポーランド会議では極寒の会場を暖かく保つために暖房が大活躍した。
昨年のスコットランド会議ではサンドイッチや飲み物を冷たく保つ開放的な冷蔵施設に批判が集まった。
主催者は批判をはじき返すために菜食主義者向けの食事、リサイクル容器、汚物を効率的に処理する施設などを導入している。
紅海に面したリゾート地シャルムエルシェイクには多くの旅客機が押し寄せている。各国の要人は政府専用機で現地入りした。