◎医療保険会社メディバンク・プライベートは先月、サイバー攻撃を受け、顧客970万人分のデータを盗まれた。
オーストラリアのメディアは9日、医療保険会社メディバンク・プライベート(Medibank)の顧客数百人分の個人情報がインターネットに流出したと報じた。
報道によると、数百人分の医療履歴、氏名、住所、生年月日、政府が発行する身分証明IDが公開されたという。
同社は先月、サイバー攻撃を受け、顧客970万人分のデータを盗まれた。
ハッカーは同社に身代金を要求したが、同社をこれを拒否。この結果、数百人分のデータがサンプルとして公開された。
ハッカーはより多くのデータを公開すると警告している。
オーストラリアではハッカーによるITシステムへの攻撃が相次いでいる。
メディバンクによると、盗まれた情報のうち、約50万人分の個人情報には個人的な健康情報が含まれているという。
クレジットカード番号と銀行口座番号は盗まれていないとしている。
メディバンクの最高経営責任者(CEO)は9日、改めて顧客に謝罪し、24時間体制で問題に対処すると発表した。また、顧客の個人情報保護を最優先とし、あらゆるサポートを提供すると約束した。
同国の通信大手オプタス(Optus)は9月、顧客約1000万人分の個人情報を盗まれ、身代金を要求された。
先月末には病理検査企業オーストラリアン・クリニカル・ラブズ(Australian Clinical Labs)も患者22万人分のデータを盗まれている。