◎ドイツ政府は以前、捜査対象が2017年から2022年にかけて、総額数百万ユーロの資金の出所を隠すためにオフショア企業の複雑なネットワークを利用して取引を行った疑いがあると発表していた。
ドイツ政府は8日、ロシア人実業家がマネーロンダリングの疑いで捜査の対象となり、スイスの金融大手UBSの国内2支店を家宅捜索したと発表した。
フランクフルト検察は対象者の氏名を明らかにしなかったが、「今回の捜索は国内で9月に行われたスーパーヨットおよび不動産の捜査と関連している」と説明した。
ドイツ通信社(dpa)は関係筋の話を引用し、「プーチン(Vladimir Putin)露大統領の側近で、米国とEUの制裁対象になっているオリガルヒのウスマノフ(Alisher Usmanov)氏が捜査対象」と報じている。
dpaによると、ウスマノフ氏は捜査対象になったことを否定したという。同氏はdpaに、「今回の捜査は特定の個人または組織が関与したとされるマネーロンダリングの証拠を見つけるために行われた」と説明した。
また同氏はどの支店が家宅捜索を受けたかは明らかにしなかったが、dpaはUBSの話を引用し、「フランクフルトとミュンヘンの支店が対象」と報じた。
UBSの広報担当はdpaに対し、「フランクフルトとミュンヘン支店の敷地内で検察による捜査が行われている」と述べた。「当行は検察の捜査に全面的に協力しており、現時点でこれ以上コメントすることはできません...」
ドイツ政府は以前、捜査対象が2017年から2022年にかけて、総額数百万ユーロの資金の出所を隠すためにオフショア企業の複雑なネットワークを利用して取引を行った疑いがあると発表していた。