◎全国一斉捜査により、20歳から59歳の男女20人が逮捕された。
スペインの警察当局は5日、大麻取引に関与しているとみられる組織の一斉取り締まりを行い、32トン以上の大麻を押収したと発表した。
当局によると、末端価格6500万ユーロ(約94億円)以上。1回あたりの大麻押収量としては過去最大だという。
連邦警察の報道官は声明で、「全国一斉捜査により、20歳から59歳の男女20人(男9人、女11人)を逮捕した」と明らかにした。
声明によると、この男女は麻薬密売組織の関係者とみられ、欧州中に麻薬を輸出していたという。取り締まりを行った日と捜索場所は明らかにされていない。
連邦警察は先週、バレンシアやシウダーレアルなどで一斉取り締まりを行い、密売組織の関係者を逮捕したと発表したばかりだった。この取り締まりは先月行われたと報告されている。
警察によると、今回逮捕された20人は種の購入、栽培、乾燥、包装、出荷までを一括して取り仕切る組織とつながりがあるという。
組織の詳細は不明である。地元メディアは警察筋の話を引用し、「この組織は民間企業のように物件を借り、そこに大麻栽培所を作り、欧州の顧客に乾燥大麻などを販売している」と報じている。