◎ドイツの連立政権の一角を担う「緑の党」は石炭採掘の拡大に理解を求めている。
ドイツ西部、石炭採掘を拡大する計画に抗議するデモ(Getty Images)

グリーン・ジェネレーション・イニシアチブの創設者であるワトゥティ(Elizabeth Wathuti)氏はドイツ政府の石炭採掘拡大計画に怒りと憤りを感じている。

報道によると、ドイツ西部の集落にある遺跡は近くの炭鉱を拡張するためにまもなく取り壊される予定だという。それに合わせて劣化した風力発電設備も撤去される予定だ。

ワトゥティ氏はケニア出身の環境活動家であり、現在はアフリカ大陸と欧州で主に活動している。

ワトゥティ氏はAP通信の取材に対し、「先月、仲間の活動家と一緒にドイツの現場を視察し、その計画の詳細を知って愕然とした」と語った。

「温室効果ガスを排出する石炭が私の故郷に与えている影響を知ってほしいです。アフリカは気候変動の影響を最前線で受けており、恐ろしい数の家族が干ばつや大洪水で死んでいます」

ワトゥティ氏はまもなく開幕するCOP27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)を「アフリカのCOP」と呼び、そこで採択されるであろう成果文書はアフリカ大陸の数百万人、特に女性に大きな影響を与えると説明した。「ケニアで進行中の恐ろしい干ばつは多くの女性と子供に影響を与えている...」

またワトゥティ氏は「東アフリカで生活する2000万人以上が干ばつにさらされ、多くの女性が毎日何キロも歩いてわずかな水を確保している」と述べた。

ワトゥティ氏はCOP27に出席する世界の指導者が成果文書の約束を守るとは思えないと批判した。「ドイツがこの有様です。指導者たちは口約束ばかりで、COPが終わると木を切り、石炭を掘り、世界を荒廃させようとしています...」

COP27はエジプトのリゾート地シャルムエルシェイクで6日に開幕する予定。

ドイツの連立政権の一角を担う「緑の党」は石炭採掘の拡大に理解を求めている。

ドイツ、ノルトライン・ウェストファーレン州の石炭火力発電所(Getty Images)
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