◎火災は登山ルートのひとつで10月21日遅くに発生した。
タンザニアの地元メディアによると、政府はキリマンジャロ(標高5895m)の登山道で10月21日に発生した山火事を鎮圧するために軍を動員したという。
消防士、レンジャー、旅行会社、民間のボランティアが消火活動に当たっているが、炎は延焼し続けているようだ。
政府によると、負傷者は確認されておらず、観光にも影響は出ていないという。
キリマンジャロはタンザニア北東部に位置する独立峰。毎年数万人の登山者が訪れる。
火災は多くの登山者が通過する標高約4000mのキャンプ付近で発生した。
当局は消防士600人を現地に派遣し、登山道から他のエリアに広がった炎を抑えようとした。しかし、そこに消火設備はなく、できることは限られていた。
タンザニア軍は11月1日の声明で「現地入りした部隊が消火の準備を進めている」と説明したが、詳細は明らかにしなかった。
先週、消防士たちは炎を抑え込んだように見えたが、地元メディアによると、強風で再び燃え広がったという。
軍は声明の中で「消防士や民間のボランティアなどと協力して山火事を制圧する」と述べている。
キリマンジャロはアフリカ大陸最高峰の独立峰であり、山本体とその周辺の国立公園はユネスコ世界遺産に登録されている。
国立公園の総面積は約750㎢。ゾウ、バッファロー、レイヨウなどの野生動物が生息している。