◎事件はストックホルムのユールゴーデン公園にある動物園の水族館内で発生した。
スウェーデンの首都ストックホルムにある動物園は28日、先週脱走したキングコブラをようやく発見し、捕獲作戦が続いていると報告した。
公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)によると、事件はストックホルムのユールゴーデン公園にある動物園の水族館内で発生した。
コブラは22日、この水族館のガラス張りの部屋の天井の照明器具の隙間から逃げ出した。この建物内にいた来場者は避難を余儀なくされ、捕獲作戦が始まった。
同園はこの建物の外にコブラが移動する恐れはないと判断し、営業を継続している。
同園によると、職員が狭い空間で休憩していたコブラを発見し、回収に当たっているという。
同園は声明で、「外に出ていたら、確実に凍死していただろう」と述べている。
スウェーデン人は脱走以来、当局者の追跡をかわし続けたコブラに敬意を表し、「脱出王」の異名を取ったハンガリー出身の伝説の奇術師、ハリー・フーディーニ(Harry Houdini)にちなんでコブラにフーディーニというあだ名をつけた。
キングコブラは世界を代表する毒蛇のひとつで、大きい個体になると体長5.5mにもなり、主にインド、東南アジア、インドネシア、フィリピンに生息している。
ホームページによると、この動物園には魚、サンゴ、ワニ、カメ、トカゲ、ヘビ、ハダカデバネズミ、マーモセット、ゴールデンライオンタマリン、ヒヒ、キツネザル、クモ、オウムなど約200種の動物が飼育されている。