◎この10年国を率いてきた連立政権は経済対策に力を入れてきたが、5年の任期を全うできた首相はいない。
アフリカ南部の内陸国であるレソト王国で7日、総選挙が行われた。
報道によると、選挙戦の争点は治安の改善と貧困対策だったという。
この10年国を率いてきた連立政権は経済対策に力を入れてきたが、5年の任期を全うできた首相はいない。
首都マセルの投票所で投票した女性はAFP通信の取材に対し、「この国では市民が大勢殺され、子供は嫌がらせを受け、レイプが横行し、老人が道端で死んでいる」と語った。
別の男性は、「治安と貧困対策に力を入れてくれる政党に国を率いてほしい」と述べた。「暴力を減らし、若者に夢と希望を与えてほしいです...」
レソト経済の基盤は農業、畜産業、小規模な工業である。人口は約210万人。国際貧困ライン以下での生活を余儀なくされている人は人口の約36%。GDPはこの10年、停滞している。
有権者は50以上の政党から候補を選んだ。
マセル郊外の集落で投票した村人は、「平和、成長、みんなが幸せに暮らせることだけを願っている」と語った。
投票は7日の現地時間15時に締め切られ、開票作業が始まっている。結果は来週発表される予定だ。
アナリストによると、カビ(Nkaku Kabi)首相の全バソト会議は第1党を維持するとみられる。しかし、多くの専門家が「どの政党もこの国の政治的・経済的行き詰まりを打開することはできない」と指摘している。
120議席のうち80議席は小選挙区、残り40議席は比例区で選出される。
カビ政権は国会の安定化を目指す措置として在任期間3年以内の政党変更を禁じる法案を提出したが、反対多数で否決されている。