◎海軍は現地に調査官を派遣し、墜落原因を調査している。
メキシコ海軍は1日、南東部タバスコ州で同軍のヘリコプターが墜落し、隊員3人が死亡、2人が負傷したと発表した。
海軍は声明で、「ユーロコプター(エアバス・ヘリコプターズ)がパトロール中に墜落した」と報告している。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、遠くでヘリらしきものが墜落する様子が映っていた。
海軍は現地に調査官を派遣し、墜落原因を調査している。墜落地点は明らかにされていないが、地元メディアは民間人が巻き込まれたという情報はないと報じている。
メキシコ政府はこの2日前、今年7月に発生した海軍のヘリ墜落事故について、燃料切れが原因という結論に達したと発表していた。この事故では隊員14人が死亡している。
司法長官事務所によると、このヘリは7月15日、麻薬王ラファエル・カロ・キンテロ(Rafael Caro Quintero)容疑者を捕らえる作戦の後、燃料切れを起こし墜落したという。
キンテロ容疑者は1985年の米麻薬取締局(DEA)捜査官カマレナ(Enrique Kiki Camarena)氏の拉致、拷問、殺害を指示したとして指令手配されており、米国に身柄を引き渡される予定である。
司法長官事務所は、「調査の結果、ヘリが撃墜された可能性は排除され、メーカーがフライトレコーダーを分析した結果、燃料が尽きたと結論付けた」と報告している。