◎中東、アフリカ、アジアの移民は自国の暴力、戦争、貧困から逃れ、新しい生活を築くために西欧を目指す。
スロベニア警察は21日、亡命希望者受付センターで手続きを終えた移民103人をイタリア行きの列車内で確保したと発表した。
報道によると、現場で対応に当たった警察官は大きなカバンを抱えた集団が同じ列車に乗り込んだことを不審に思い、声をかけたという。
アドリア海沿岸の都市コペルの警察は声明で、「103人は受付センターで手続きを終えたのち、20日遅くにイタリア行き列車に乗り込んだ」と述べている。
報道によると、103人はアフガニスタン、インド、ブルンジ、ネパール出身で構成され、当局が指定した収容所で待機するよう命じられていたという。
中東、アフリカ、アジアの移民は自国の暴力、戦争、貧困から逃れ、新しい生活を築くために西欧を目指す。陸路でドイツやイタリアに到達することは難しいため、多くが地中海ルートを選択する。
クロアチアや西バルカン諸国からスロベニアにやってきた移民たちはドイツやイギリスを目指す人が多い。
今年4月の議会選で勝利した急進左派のゴロブ(Robert Golob)首相は「社会的平等」「グリーンエネルギー」「経済改革」を推進すると国民に約束し、一部の活動家から非人道的と批判されていた国境沿いのワイヤーを撤去するよう指示している。