◎中道左派の野党「スメル(道標の意)」が主催した。
スロバキアの首都ブラチスラバで20日、反政府集会が開催され、数千人が参加した。
この集会はフィツォ(Robert Fico)元首相率いる中道左派の野党「スメル(道標の意)」が主催し、極右支持者も参加した。
フィツォ氏はヘゲル(Eduard Heger)首相とチャプトバ(Zuzana Caputova)大統領の政策を非難し、「ウクライナを支持したせいで、エネルギー価格の高騰とインフレに見舞われている」と主張した。
フィツォ氏以外の政治指導者もEUの対ロシア制裁を非難し、ハンガリーのように「うまく立ち回れ」と政府に呼びかけた。
ロシアの化石燃料に大きく依存しているハンガリーは昨年、ロシア国営ガスプロム社と天然ガス購入に関する15年契約を締結している。
ハンガリーのオルバン(Viktor Orban))首相はロシアのウクライナ侵攻に反対しつつもEUの対ロシア制裁に激しく反対し、EUの結束を打ち砕いた。
へゲル政権は今月初めに連立を組む一部政党が離反したことで弱体化し、法案の成立が困難になっている。野党は解散総選挙を要求しているが、へゲル氏はこれを否定している。
議会は現在、議員による投票または国民投票で早期解散を可能にする憲法改正について議論している。