◎ナイジェリアを含む西アフリカ諸国では近年、麻薬の押収量が増加している。
ナイジェリアの麻薬取締局は19日、最大都市ラゴスの倉庫でコカイン1.8トンを押収し、5人を逮捕したと発表した。末端価格は2億7800万ドル(約400億円)、同国史上最大の摘発となった。
政府報道官によると、麻取は倉庫の管理者を含む5人を逮捕したという。当局は5人の身元を明らかにしていないが、麻取が2018年から追跡していた国際的な麻薬シンジケート(カルテル)の構成員と報告されている。
合同チームはラゴス郊外の人里離れた集落にある倉庫を急襲した。
麻取によると、5人は欧州、アジア、その他地域のバイヤーにコカインを流す準備を進めていたという。
政府報道官は当局の報告を引用し、「コカインは旅行バッグ10個、ドラム缶13本の中に隠されていた」と説明した。
麻取は容疑者と押収したコカインの写真をウェブサイトに掲載している。
麻取は今回の逮捕と押収について、「シンジケートに大打撃を与えた」と説明し、取り締まりを継続すると強調した。
ナイジェリアを含む西アフリカ諸国では近年、麻薬の押収量が増加している。
中南米の麻薬カルテルとつながりのある売人は比較的取り締まりの緩いこの地域に拠点を置き、欧州やアジアに麻薬を流し、利益を上げていると伝えられている。