◎州警察は先月、アルバカーキの民家で違法ペットが飼育されているという情報を受け、26歳の男の自宅を捜索した。
野性のトラ(Getty Images)

ニューメキシコ州当局は10日、先月行方不明になった1歳未満のトラの行方をまだ探していると報告した。

州警察は先月、アルバカーキの民家で違法ペットが飼育されているという情報を受け、26歳の男の自宅を捜索し、体長約1mのアリゲーター、麻薬、銃、金を押収した。

報道によると、男は現行犯逮捕され、自宅からヘロイン0.9kg、コカイン4.75kg、マリファナ22kg、ライフル銃と拳銃17丁、約4万2000ドル相当のオピオイド系鎮痛剤、そしてアリゲーターが見つかったという。

しかし、そこにいると思われた1歳未満と推定されている子トラの姿はなかった。

州警察は10日の声明で、「トラの体重は27kg以下と考えられているが、肉食動物であるため、見かけたら警察に通報し、決して飼ったり遊んだりしないで」と市内の住民に呼びかけている。

専門家によると、大人のトラは体重300kg近くまで成長し、草食動物だけでなく人間を襲う可能性もあるという。

州警察はこの子トラが州内もしくは近隣州の「誰かの家」で飼われている可能性が高いと考えている。専門家によると、子トラが米国の街中で単独で生き残れる可能性は極めて低いという。

野性のトラは絶滅危惧種に指定されている。一方、ワニは1967年~1987年まで米国で絶滅危惧種に指定されていたが、今では野生でモリモリ繁栄している。

アリゲーターは野性動物保護施設に移送された。

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