◎建設費55億ドルのプロジェクトは4つの国有企業による共同企業体が請け負っている。距離は142.3km。
インドネシアの首都ジャカルタに2日、国内初となる高速鉄道に使用される中国製車両が到着した。
建設費55億ドルのプロジェクトは4つの国有企業による共同企業体が請け負っている。距離は142.3km。
インドネシア政府は東南アジア最速の列車を走らせるとしている。
ジャカルタと西ジャワ州の観光都市バンドンを結ぶこの鉄道は、中国が推進するインフラ構想「一帯一路」のひとつである。
両都市間の移動時間は現在の約3時間から40分に短縮される見込みだ。
2日に到着した8両編成の車両と検査列車は中国中車(CRRC)傘下の中車青島四方机車車両股份有限公司が設計・製造したものである。
納品検査を視察したJVの役員は、「工事は順調に進んでおり、近い将来、インドネシアは他の先進国のように高速鉄道を運用することになる」と語った。
ジャカルタ・バンドン高速鉄道工事は2016年1月に着工した。これは、ジャワ島本島の4県を横断する750kmの高速鉄道プロジェクトのひとつである。
インドネシア政府は競争入札で日本ではなく中国を選択、2015年10月に契約を締結した。中国政府は工事中に発生しうるリスク(工事費増など)や事故の責任を負うことに合意している。
日本の高速鉄道の安全性と技術は世界一だが、コスト面で中国に水をあけられている。
同鉄道は2019年初頭に運開する予定だったものの、用地取得や資金調達の問題で工期延長を余儀なくされている。