◎政府はこの契約について、ロシアの脅威に対処するものとしている。
ポーランドは26日、韓国と58億ドル(約8000億円)相当の戦車、榴弾砲、弾薬を購入する契約を締結した。政府はこの契約について、ロシアの脅威に対処するものとしている。
ポーランドのブワシュチャク(Mariusz Blaszczak)国防相は26日、同国北部にある軍事基地で韓国の防衛取得プログラムの管理責任者に契約書を手渡した。
ブワシュチャク氏は式典の中で、「最初の戦車と榴弾砲が年内にポーランド軍に届くことが最も重要だ」と語った。
またブワシュチャク氏は韓国政府に謝意を示し、「我々は防衛強化の面で緊密に連携していく」と述べた。
韓国大使はポーランドとビジネス、社会、文化の面で良好な関係を築いていると強調した。
式典には契約に関わった韓国の軍需企業関係者や、今年10月に韓国で訓練を受けるポーランド兵も出席した。
ポーランドのドゥダ(Andrzej Duda)大統領は隣国ロシアのウクライナ侵攻を受け、防衛力強化にかじを切った。ポーランドは米国やEUの同盟国と同様、ウクライナに多数の軍事・人道支援を送っている。
報道によると、ポーランドはこの契約で現代ロテム社のK2戦車、通称ブラックパンサーを180両(約34億ドル)と、ハンファエアロスペース社のK9榴弾砲212両(24億ドル相当)を購入。これには訓練、輸送、弾薬も含まれる。
これらは2025年末までに納品される予定である。
またブワシュチャク氏によると、政府はコリアエアロスペースインダストリーズと米軍事用航空機メーカー大手ロッキードマーティン社が共同製造する戦闘機FA-50を12機購入する契約を年内に締結する予定だという。
ポーランドは韓国にポーランド国内で兵器を生産できるよう、技術移転も求めている。