◎トランプ氏は声明で、「この私の自宅への抜き打ち検査は必要でも適切でもなかった」と述べ、民主党を非難した。
2019年12月24日/フロリダ州のホワイトハウスこと豪邸「マー・ア・ラゴ」、トランプ大統領(右)(Andrew Harnik/AP通信)

米国のトランプ(Donald Trump)前大統領は8日、FBI(連邦捜査局)のエージェントがマー・ア・ラゴに踏み込み、金庫を破ったと発表した。

マー・ア・ラゴはトランプ氏が所有する豪邸で、「フロリダのホワイトハウス」と呼ばれている。

トランプ氏は8日の声明で、「FBIがマー・ア・ラゴに踏み込み、金庫を荒らした」と主張した。

AP通信は司法省関係者の話を引用し、「エージェントはフロリダ州に持ち去られたホワイトハウスの機密情報を調査している」と報じたが、家宅捜索に至った経緯、詳細、容疑は分からないとのこと。

今回の家宅捜索はトランプ氏に対する法執行機関の捜査と監視が強化されたことを意味する。トランプ氏は現在、2024年の大統領選の土台作りに励んでいるとみられる。

トランプ氏は声明で、「この私の自宅への抜き打ち検査は必要でも適切でもなかった」と述べ、民主党を非難した。「私の抜き打ち検査には民主党が関与しています!彼らは私を出馬させたくないんだ!左翼の攻撃だ!」

CNNニュースによると、司法省報道官は抜き打ち検査に関する情報を明らかにせず、コメントも控えたという。

しかし、CNNは司法筋の話を引用し、「マー・ア・ラゴを捜索した結果、国立公文書記録管理局が司法省に照会した機密文書が見つかった」と報じた。FBIは15の箱(金庫と思われる)から機密文書を回収したという。

連邦法は機密文書の無許可持ち出しを禁じているが、トランプ氏は大統領時代に持ち出したとされる文書について、「機密か否かを決める権限は大統領にある」と主張する可能性がある。

機密情報を管理する法律は複数あり、最も厳しいものになると禁固5年に処される可能性がある。また、意図的または重大な過失で機密文書を不正に扱った場合も罪に問われる。

トランプ氏をめぐっては、昨年1月6日の議会議事堂襲撃事件を含む複数の捜査が進められている。

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