◎レソト王国は海抜1000m以下の場所がない地球上で唯一の国である。
アフリカ南部のスキーリゾートが注目を集めている。欧州が熱波で困惑する中、アフリカ南部では雪が降っている。
南アフリカに囲まれた小さな内陸国「レソト王国」は海抜1000m以下の場所がない地球上で唯一の国である。つまり、雪が降る。
アフリカ南部で寒い地域は決して少なくないが、雪は珍しい。
標高3000mのマルチ山脈にあるスキー場「アフリスキー(Afriski)」はアフリカの赤道以南で唯一のスキーリゾートだ。
スノーボードのインストラクターをしているエジンドゥ(Meka Lebohang Ejindu)さんはアフリカニュースの取材に対し、「レソトはもっと観光に力を入れるべきだ」と語った。「ここには他のアフリカ諸国にはない魅力があります」
南アフリカのヨハネスブルグから観光に訪れた家族は「スキー教室に行く」と語った。「その後は雪で遊んで、写真を撮って、ホテルでゆっくりするつもりです」
アフリスキー場内にある「カポコスノーパーク」は先月、スノーボードとスキーの大会を開催した。
スキー場を運営する会社の広報によると、来場者は多い日には300人を超えるという。
ケニアから訪れたという女性はアフリカニュースに「夢がかなった」と語った。「YouTubeで広告を見ていて、ぜひやってみたいと思ったんです。生まれて初めて雪を見ました」
アフリスキーにはコースが6つある。営業期間は6月~8月末頃まで。
夏の間はマウンテンバイクやガイド付きバイクツアーなど、エクストリームスポーツを楽しむことができる。