◎第1四半期を牽引したのは「とびだせ どうぶつの森」などのヒットシリーズだった。
任天堂は3日、第1四半期決算を公表し、ゲームソフトの需要が好調だったことで増収を達成したと発表した。
同社によると、4月~6月の利益は1189億円で、前年の927億円から28%増加した。ゲーム機の売り上げは半導体不足の影響で落ち込んだが、ゲームソフトは好調だった。
売上高は前年同期比4.7%減の3074億円。
ソニーなどのゲームメーカーやTOYOTAなどの自動車メーカーは世界規模の半導体不足に直面している。
サプライチェーンの混乱はコロナウイルスによるところが大きいが、ゲーム会社はコロナで自宅にとどまる人が増えたことでゲーム需要が大きく伸びたとしている。
コロナ拡大による国境封鎖や制限は世界中で緩和されているため、ゲーム需要は収まりつつあるように見えるが、専門家によると、人気ゲームの売り上げは堅調で、大ヒットシリーズは数百億の利益を生み出しているという。
任天堂によると、第2四半期を牽引したのは「とびだせ どうぶつの森」などのヒットシリーズだという。
世界で500万本近く売れた「Nintendo Switch Sports」や「マリオストライカーズ バトルリーグ」も収益を後押しした。
過去に発売されたゲームで売上が好調だったのは「星のカービィ ディスカバリー」や「マリオカート8 デラックス」など。また、ダウンロードソフトの販売も好調だった。
Switch本体の販売台数は前年同期比22%減の340万台。累計販売台数は1億1100万台を突破した。
任天堂は今年度のSwitch本体の販売台数を2100万台と見込んでいる。同社によると、昨年Switchで遊んだユーザーは1億人以上にのぼったという。
2023年3月までの利益予想は3400億円で据え置いた。