◎手榴弾は国内クリケットリーグの試合中に観客席で爆発した。
アフガニスタンの警察当局は29日、首都カブールのクリケットスタジアムで試合中に手榴弾が爆発し、観客4人が負傷、試合が一時中断されたと発表した。
報道によると、手榴弾は国内クリケットリーグの試合中に観客席で爆発したという。
カブール警察の報道官はロイター通信の取材に対し、「手榴弾が爆発したようです」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。「試合はしばらく中断しましたが、清掃後再開しました」
アフガニスタン・クリケット委員会のCEOは29日、「観客4人が負傷したが、選手、スタッフ、外国人は全員無事だ」とツイートしたものの、詳細には触れなかった。
国連によると、スタジアムには国連のアフガン担当アラクバロフ(Ramiz Alakbarov)常駐人道調整官もいたという。
アラクバロフ氏は声明で、「この爆発はアフガニスタンの市民に対する暴力が今なお続いていることを思い起こさせる」と述べ、攻撃者を非難した。
アフガンの国内リーグは今年で8年目を迎える。
リーグに参加する8チームには同国の代表選手も多数参加している。
クリケットはアフガンで非常に人気のあるスポーツのひとつで、限られた資源と不安定な経済情勢にもかかわらず、代表チームは国際大会で一定の結果を残している。
一方、昨年8月のタリバンによる政権奪取以来、国内のテロ事件は確実に減少しているものの、イスラム国(ISIS)グループの脅威は消えていない。
ISISグループはシーア派を標的にしているが、スンニ派のモスクも攻撃を受けることがある。