◎マールブルグ病はエボラ出血熱によく似た出血熱で、感染力が強く、致死率も高い。
マールブルグウイルス(Centers for Disease Control and Prevention)

世界保健機関(WHO)は17日、西アフリカのガーナでマールブルグ病の発生を確認したと発表した。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似た出血熱で、感染力が強く、致死率も高い。

WHOは同国内で今月初めに死亡した2人のサンプルを検査していた。同国でマールブルグ病が確認されたのは初めて。

専門家によると、マールブルグウイルスの起源はコウモリで、感染者の体液や血液に触れると感染する恐れがあるという。

ガーナ南部で死亡した2人のサンプルはセネガルの研究所で調査された。

1人目の犠牲者は26歳の男性で、6月26日に入院し、翌日死亡した。2人目は51歳の男性、6月28日に入院し、同日死亡した。WHOによると、2人は同じ医療機関で治療を受けたという。

WHOアフリカ地域事務局は17日の声明で、「当局は迅速に対応し、発生に備えて先手を打った」と述べている。

専門家によると、マールブルグ病の感染リスクはコロナウイルスやインフルエンザに比べるとはるかに低いが、医療体制の整っていない地域で拡大すれば手に負えなくなり、サル痘のように広がる恐れがあるという。

WHOは声明で、「ガーナの保健当局に追加の医療支援を提供する準備を進めている」とした。

WHOによると、医療従事者や地域住民を含む90人以上が濃厚接触者に認定され、医療機関の監視下に置かれているという。

西アフリカでこのウイルスが検出されたのは、昨年8月のギニア(1例のみ)以来2度目。

WHOによると、過去にマールブルグ病の感染を報告した国はアンゴラ、コンゴ民、ケニア、南アフリカ、ウガンダ。

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