◎両国は今年4月、イギリスに不法入国した移民・難民・亡命希望者をルワンダに移送する協定に署名した。
ルワンダでイギリスから移送される亡命希望者の受け入れ準備が進んでいる。
両国は今年4月、イギリスに不法入国した移民・難民・亡命希望者をルワンダに移送する協定に署名した。
この強制送還計画は主要な人権団体から痛烈に批判されたが、イギリス政府はこの批判をうまくかわし、ルワンダ政府は亡命希望者を暖かく受け入れ、ルワンダに定着させることができると主張している。
最初の亡命希望者が入所する保護施設の運営責任者であるバキナ(Ismael Bakina)氏はアフリカニュースの取材に対し、「ここは刑務所ではありません」と語った。「私たちは彼らにホテルを提供します。彼らはここで一息つき、ルワンダで生活する準備を進めるのです」
ルワンダ政府によると、イギリスはこの計画に最大1億4400万ユーロ(約200億円)出資し、亡命希望者は入国後、速やかに新たな生活を始めることができるという。
バキナ氏は「ルワンダはルワンダ人と外国人を愛する良い国です」と語った。「我々は移民を暖かく歓迎します...」
国連によると、ルワンダは昨年9月の時点で12万7000人以上の難民を受け入れており、そのほぼ半数は子供だという。難民の大半はコンゴ人で、ブルンジ人がそれに続く。
この計画は人権団体だけでなく、両国の与野党議員からも広く非難されている。
ルワンダの野党連合は協定締結後の声明で、「政府はルワンダの現実から目を背けている」と述べている。「ルワンダの多くの若者が職を探しています。移民が職に就けると思いますか?誰かが斡旋してくれるとでも?」
英メディアによると、王位継承者であるチャールズ皇太子はこの計画を「ぞっとする」と呼んだという。
いくつかの人権団体は協定を阻止するための裁判を起こしたが、イギリスの裁判所は先週、この訴えを退けた。