◎ロンドン警視庁によると、告発したのは50代の女性。
2021年6月7日/米国の裁判所前、ハーヴェイ・ワインスタイン被告(Getty Images/ロイター通信)

イギリスの検察当局は8日、ハリウッドの元映画プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)受刑者が26年前に行ったとされる2件の強制わいせつ疑惑について、起訴する方針だと明らかにした。

英公訴局(CPS)は声明の中で、「ロンドン警視庁が集めた証拠を検証した結果、起訴を認めることした」と述べている。

CPSによると、2つの事件はロンドンで1996年7月31日~8月31日の間に発生したという。

ロンドン警視庁によると、告発したのは50代の女性。

ワインスタインは元製作アシスタントに暴行を加え、女優を目指していた女性を強姦したとして23年の有罪判決を受け服役している。

ニューヨークの控訴裁判所は先週、ワインスタインの控訴を棄却した。ワインスタインは別の性的暴行事件でも起訴されており、ロサンゼルスの裁判所に出廷する予定。

映画「シン・シティ」のプロデューサーに対する性的虐待とセクシャルハラスメントの訴えは2017年に爆発した。

女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さん、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)さん、サルマ・ハエック(Salma Hayek)さんを含む90人近くの女性がワインスタインに嫌がらせや暴行を受けたと告発している。

映画「スクリーム」のプロデューサーは、「性的な出会いはすべて合意の上だった」と主張している。

映画「恋におぼれて」のプロデューサーに対する判決は、多くの女性が権力者の性的不正行為を告発するために名乗り出た「#MeToo運動」の賜物である。

疑惑が殺到する中、ロンドン警視庁はワインスタインが関与したとされる2件の強制わいせつ疑惑を捜査していると発表していた。

CPSは警視庁が2つの事件を評価した後、起訴する方針である。

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