◎当局は事件の詳細を明らかにしていないが、大臣の友人が事件に関わったと伝えられている。
ドミニカ共和国の大統領府は6日、オルランド・ホルヘ・メラ(Orlando Jorge Mera)環境・天然資源相が省内で銃撃を受け死亡したと発表した。
声明によると、メラ氏は省内で開かれていた会議に乱入した男に撃たれたという。
地元メディアは容疑者が省内に立てこもったと報じ、その後、「数キロ先の教会で逮捕された」と伝えた。報道によると、容疑者は警察の包囲網をかいくぐり、教会で罪を告白した後、投降したという。
当局は事件の詳細を明らかにしていないが、メラ氏の友人が事件に関わったと伝えられている。
アビナデル(Luis Abinader)大統領は声明で、メラ氏に哀悼の意を表した。
AP通信によると、容疑者は6日の早い時間に省内に侵入したという。銃撃後、省内の職員は一斉にビルから退去し、正門フェンス近くに集まった。
AP通信は当局者の情報を引用し、「容疑者は教会から電話をかけ、殺さないと保証するのであれば投稿すると申し出た」と報じている。
警察は庁舎から数キロ離れた教会で容疑者の身柄を確保した。
メラ氏は1980年代に同国の大統領を務めたブランコ(Salvador Jorge Blanco)氏の息子で、妹もアビナデル内閣の副大臣を務めている。
地元メディアは、「容疑者はメラ氏の幼少期からの友人で、同氏を複数回撃った」と報じている。
首都サントドミンゴにあるメラ氏の事務所は完全に封鎖され、弔問客の立ち入りも禁じられたと伝えられている。
メラ氏は2020年8月に環境・天然資源相に任命された。