◎ビクトリア公園とその周辺には数百人の警察官が配備され、警察犬も導入されたと伝えられている。
香港のビクトリア公園で4日、天安門事件の犠牲者を追悼する集会に参加した活動家少なくとも6人が逮捕された。
香港当局は33年前に発生した共産党の大量虐殺事件に関する集会を禁じ、違反した者を逮捕すると警告した。
現地メディアによると、当局はビクトリア公園で小規模な追悼集会を開こうとした男性5人と女性1人を逮捕したという。
AP通信は香港警察のコメントを引用し、「6人は違法集会に関与した容疑で逮捕された」と報じた。
報道によると、6人は市内の警察署に連行されたという。
ソーシャルメディアでも逮捕された6人のひとりと思われる男性が警察官に立ち去るよう命じられ、その後拘束、連行される写真や動画が複数共有されている。
あるフェイスブックユーザーは、「警察は道行く人を手当たり次第に呼び留め、持ち物を検査していた」と投稿している。
ビクトリア公園とその周辺には数百人の警察官が配備され、警察犬も導入されたと伝えられている。
公園の中央広場に集まった人たちはスマートフォンのライトで恒例のキャンドル追悼を再現した。ロイター通信によると、警察は人々にライトを消し、公園から立ち去るよう命じたという。
当局は無許可の集会に関与した者は5年以下の禁固刑を科される可能性があると警告していた。
中国共産党は33年前の6月4日に天安門広場で繰り広げられた血生臭い大量虐殺事件の詳細を公表しておらず、犠牲者数も明らかにしていない。
戦車の前に立ちふさがった抗議者は事件のシンボルとなり、その様子を記録した映像は世界中で報じられた。
共産党は治安要員を含む200人が死亡したと主張しているが、西側はこの主張を却下し、数千人が殺されたと非難している。
ワシントンD.C.の追悼集会を主催した香港の活動家の男性は、「我々は強大な敵に直面している」とメディアに訴えた。「私たちは弾圧に屈しず、抵抗し続けると誓います...」
報道によると、イギリス、米国、台湾、日本、オーストラリアなど、世界各地で大小様々な追悼集会が開催された。
