◎4人を乗せたカプセルは国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。
2022年4月27日/宇宙、国際宇宙ステーションにドッキングしたスペースXのクルードラゴンカプセル(SpaceX/AP通信)

NASA(航空宇宙局)は27日、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースXのクルードラゴンカプセル「フリーダム」が無事国際宇宙ステーション(ISS)に到着したと報告した。

スペースXによると、4人を乗せたカプセルはISSにドッキングしたという。

NASAのユーチューブチャンネルによると、ツイッター社の新リーダー、イーロン・マスク氏のスペースXは打ち上げからわずか16時間でドラゴンカプセルをISSに送り込み、スペースXの技術が世界最高レベルに到達しつつあることを知らしめたという。

マスク氏は人類を火星に連れて行くと約束している。

NASAによると、フリーダムのドッキング作業は完全自動化されており、フロリダ時間の19時37分(日本時間23時37分)頃にドッキングしたという。この時、ISSは太平洋上空約420kmを飛行していた。

フリーダムのクルーは米出身のNASA宇宙飛行士3人(チェル・リングリン氏、ボブ・ハインズ氏、ジェシカ・ワトキンス氏)と、欧州宇宙機関のイタリア人宇宙飛行士サマンサ・クリストフォレッティ氏の計4人。

4人はISSに滞在している7人に加わる。7人の内訳は、5月初旬に任務を終える予定の米国人3人とドイツ人1人。ウクライナカラーで登場したロシア人宇宙飛行士3人。

チームリーダーのリングリン氏は救急医療医。ISSミッションは2回目。2015年のミッションでは141日間滞在した。

ワトキンス氏は火星と地球の大規模な地滑りの研究で博士号を取得した地質学者で、初の宇宙ミッション。ISSの長期滞在ミッションに参加する初のアフリカ系アメリカ人女性となる。

イタリア空軍のパイロットであるクリストフォレッティ氏は2度目のISS滞在であり、ISSの運用を指揮する予定で、欧州初の女性指揮者となる。

ハインズ氏は米空軍のパイロット。50種類の航空機で3500時間以上飛行し、戦闘任務を76回経験した。宇宙でのミッションは初。

マスク氏はツイッターの買収を目指す億万長者で、月を飛び越え火星に行きたいと考えている。

ISSは15カ国5つの宇宙機関からなる米露主導の国際コンソーシアムにより、2000年11月から地球の軌道上をグルグル回っている。

今回ISSに入居した4人は秒速8kmで地球を周回するISS内で土を使わずに植物を育てる実験など、数百件の科学実験を行う予定。

2022年4月27日/フロリダ州のケネディ宇宙センター、チームスペースX(John Raoux/AP通信)
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