◎マクロン大統領は24日の決選投票で極右国民連合のル・ペン党首に勝利し、再選を決めた。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は27日、パリ郊外のセルジーで有権者と交流した際、ミニトマトのようなものを投げつけられ、辛うじて回避した。
ニュース専門局BFMの映像には、ミニトマトと思われる小さな実が6個ほど入った青いビニール袋がマクロン大統領の近くに投げ込まれ、そばにいた男性2人に直撃した。
主要メディアによると、袋には赤やオレンジのミニトマトと思われる物体が入っていたという。
マクロン大統領は群衆の誰かが「飛翔体」と叫び、屈強なボディガードが同氏の頭を腕で覆うまで、飛翔体に気づいていないようだった。
その後、関係者のひとりが黒い傘を広げてマクロン大統領を保護し、警備員が近くに設置されたパラソルまで大統領を誘導した。
マクロン大統領は事態が落ち着くまでそこに退避した。ミニトマトを放り投げた男の詳細は明らかにされていない。
先日の勝利演説以来、公の場に姿を見せていなかったマクロン大統領は熱狂的な支持者に迎えられ、2時間ほど握手や会話を楽しんだ。
ミニトマトが宙を舞った直後に別の角度から撮影された映像には、テーブルのようなものによじ登り、マクロン大統領のいる方向に袋を投げる男の姿が映っていた。
男はミニトマト攻撃が失敗したことを確認すると鳥のように空を舞い、マクロン大統領に飛びかかろうとしたが、距離が足りず、地面に叩きつけられ、悲鳴が上がった。
事件後、マクロン大統領はセルジーの市場を散策し、6月に予定されている国民議会選のキャンペーン活動を行った。
マクロン大統領は記者団に対し、「フランスをひとつにまとめるという公約の一環として、この町の住民と話をしようと思った」と語った。
マクロン大統領は24日の決選投票で極右国民連合のル・ペン党首に勝利し、再選を決めた。6月の議会選では単独過半数の維持と議席の上積みを目指す。