◎キバキ氏は2002年から2013年まで2期大統領を務めた。
ケニア政府は22日、ムワイ・キバキ前大統領が亡くなったと発表した。90歳だった。
ウフル・ケニヤッタ大統領は声明の中で前任者の功績を称え、哀悼の意を表した。
死因は明らかにされていないが、地元メディアによると、キバキ氏は近年、入退院を繰り返していたという。
ケニヤッタ大統領は政府機関に反旗を掲げるよう命じ、国葬まで喪の期間を宣言した。「ムワイ・キバキはケニアの紳士であり、華麗な討論者であり、国の発展を導いた人物として永遠に記憶されるでしょう...」
キバキ氏は2002年から2013年まで2期大統領を務めた。
2007年の大統領選挙は野党指導者オディンガ氏の不服申し立てにより争われ、キバキ氏の長い政治キャリアに傷をつけた。
キバキ氏の支持者と再選に反対する部族が各地で衝突し、抗争は数カ月続いた。死者は数千人と伝えられているが、正確な数は分かっていない。
キバキ氏とオディンガ氏は国連の仲介で和解し、オディンガ氏は首相に就任した。
しかし、国際刑事裁判所(ICC)はキバキ氏を支持したケニヤッタ大統領とウィリアム・ルト副大統領を「人道に対する罪」で告発した。
二人は暴力行為に関与したとして起訴されたが、ICCは後に起訴を取り下げている。二人は暴力への関与を強く否定している。
暴力の後、キバキ氏は新憲法の起草を監督し、権力の分散と、選挙の都度発生する民族間の緊張を緩和することを目指した。ケニアの憲法は世界で最も進歩的な人権規定を備えていると評価されている。