◎テロリストはイスラム教シーア派が多くを占める市西部の高校を標的にした。
2022年4月19日/アフガニスタン、首都カブールにある学校前、タリバン当局者(Ebrahim Noroozi/AP通信)

アフガニスタン政府は19日、首都カブールの男子校で2回爆弾が爆発し、少なくとも6人が死亡、20人以上が負傷したと発表した。

テロリストはイスラム教シーア派が多くを占める市西部の高校を標的にした。当局者によると、犠牲者は増える可能性が高いという。

大学入試を控えた生徒向けの施設には手榴弾が投げ込まれたと伝えられている。

今のところ犯行声明は出ていない。イスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織はこの地区を何度も攻撃している。

カブール警察の報道官は記者団に対し、「高校の外に設置された即席爆弾が爆発し、これまでに6人の死亡を確認した」と説明した。

ロイター通信はタリバン当局者のコメントを引用し、「爆弾はバックパックに入れられ、校門近くで爆発した」と報じている。

負傷者を受け入れた病院の関係者によると、院内で4人が死亡したという。

爆発を目撃した男性はAFP通信の取材に対し、「生徒たちは午前の従業を終え、帰宅するところだった」と語った。

この高校はイスラム教シーア派のハザラ人が多く住む地域の一角にある。ハザラ人はスンニ派の過激派からしばしば標的にされる少数民族のひとつである。

ロイター通信などによると、大学入試を控えた生徒向けの施設には手榴弾が投げ込まれたという。

昨年8月のタリバン占領後、各地でISISの攻撃が相次いだが、最近テロ攻撃はほとんど報告されていなかった。

ISISはシーア派に対するテロ攻撃を繰り返しており、学校、スポーツホール、文化センターなどが標的になってきた。

昨年5月にはISISの戦闘員がカブールの女子校を襲撃し、生徒と職員合わせて90人以上が殺害された。

2021年5月8日/アフガニスタン、首都カブールの病院(AP通信)

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