◎ウッズ氏は昨年2月、ロサンゼルス郊外で単独車両事故を起こし、右足に重傷を負った。
ゴルフ界のスーパースターであるタイガー・ウッズ選手は5日、ジョージア州オーガスタのマスターズトーナメントの練習ラウンドで軽快なショットを披露した。
ウッズ氏は昨年2月、ロサンゼルス郊外で単独車両事故を起こし、右足に重傷を負った。
事故から9か月後、ウッズ氏はゴルフ・ダイジェストのインタビューの中で、「フルタイムでPGAツアーに復帰することはない」と述べていた。また、事故当時の右足の状態は深刻で、医師は切断の可能性も検討していたと明らかにした。
しかし、ウッズ氏はオーガスタに戻り、3日と4日の練習ラウンドでは坂道を軽快に歩き、クラブを振り、マスターズでプレーし、優勝を目指していると明らかにした。
ウッズ氏は昨年末に開催されたPNCチャンピオンシップでカートを使い、ファンを驚かせている。
ウッズ氏は練習ラウンド後の記者会見で、「勝てると思うか?」という質問に、「思う」と答えた。
仮に優勝すれば、ウッズ氏(46歳)はジャック・ニクラス氏が持つ最年長優勝記録を約3週間更新することになる。
一部の専門家は、優勝できるかどうかは「体力」にかかっていると指摘している。ウッズ氏は先週、13歳の息子チャーリー君と一緒に18ホールを回ったが、負傷以降、4日間フルにプレーしたことはない。
ウッズ氏は3日にバック9、4日にフロント9を回った。
ウッズ氏は記者団に、「72ホールは長い道のりだし、タフなチャレンジになる。そして、そのチャレンジに僕は挑むよ」と語った。
ウッズ氏のPGAツアー82勝は歴代1位タイ、メジャー選手権15勝はジャック・ニクラス氏に次ぐ歴代2位であり、ファンは両記録で1位になってほしいと考えている。
ウッズ氏は82勝について、「82という数字は悪くないと思う。そして15も悪くない」と述べたが、次のステップを意識しているように見えた。
また、「勝てると思わなければコースには戻らない」と強調した。「ここまで来れたことは成功だと思う。そして今、プレーしている今、どうしたら日曜日のバックナインでチャンスを迎えるか、そこに自分を持っていけるかどうかに集中している。数年前と同じように...」
2019年、ウッズ氏は5年間で4度の手術を経て、5度目のマスターズチャンピオンに輝いた。
当時、ジョーダン・スピース選手は記者に「彼は何度カムバックした?」と逆質問している。
2008年の全米オープン優勝も膝の再建手術からの復帰後であった。翌年はツアーで7勝。背中の手術と私生活の崩壊前に世界ランク1位に返り咲いた。
スピース選手は5日、「1年前と今を比べたら、すごいことだよ」と記者に語った。「マスターズでプレーできる選手は限られています。しかし、彼が戻ったことにだれも驚いていないでしょう?」
一方、ディフェンディングチャンピオンの松山 英樹選手は5日の晩餐会でチャンピオン限定ディナーに寿司、味噌漬けタラ、和牛を選択した。
この晩餐会はマスターズウィークの火曜の夜に開催され、全員がグリーンジャケットを着用して参加する。選手と関係者は前年のチャンピオンが選んだ料理で楽しいひとときを過ごす。
マスターズトーナメントは4月7日に開幕し、10日日曜日に勝者が決まる。