◎アフリカ諸国はコロナとウクライナ侵攻がもたらしたエネルギー価格の高騰およびインフレの影響を強く受けている。
南アフリカ統計局は29日、2021年第4四半期(10~12月)の完全失業率が35.3%に達したと明らかにした。
同国の2021年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(前期比)はコロナウイルスなどの影響でマイナス1.5%を記録したが、通期のGDPは前年比プラス4.9%だった。
アフリカ諸国はコロナとウクライナ侵攻がもたらしたエネルギー価格の高騰およびインフレの影響を強く受けている。
南アフリカ統計局は四半期労働力調査の中で、「公式失業率は35.3%に達し、2008年の調査開始以来最も高くなった」と報告した。
この調査は市場で働く15歳~64歳を対象としており、2021年第3四半期の失業率は35.0%だった。
改善傾向にある業種は製造業、建設業、公益事業、運輸業で飲食サービスは悪化した。
第4四半期時点の国内就業者数は26.2万人増の約1450万人。失業者数も27.8万人増の約790万人。
統計局は第4四半期のデータを2月に公表する予定だったが、データに問題があることが分かり、公表が遅れた。
統計局は声明の中で、「公表前に品質チェックを行う必要があった」と述べている。