◎Zはルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国のテロリストが好んで使う勝利のシンボルで、ウクライナ侵攻の象徴になった。
3月6日、カタールのドーハで行われている体操の種目別ワールドカップに出場したロシア代表選手が表彰式に親ロシア勢力のシンボルを身に着け登場した。
平行棒で銅メダルを獲得したクリアク選手はユニフォームの胸元に「Z」のシールを貼り、金メダルを獲得したウクライナのコフトゥン選手の横に立ち、銅メダルを受け取った。
国際体操連盟(FIG)は6日、クリアク選手の衝撃的な行動の調査を開始したと声明を発表した。
Zはルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国のテロリストが好んで使う勝利のシンボルで、ウクライナ侵攻の象徴になった。一部のロシア軍も戦車や装甲車などにZの文字を書いている。
FIGはロシアとベラルーシの除外を決めているが、出場禁止措置は7日に発効するため、クリアク選手らは6日の競技に出場することができた。
ロシアとベラルーシの選手、役員、審判員は7日からFIGの大会やFIGが認可した大会に出場できなくなる。
現地メディアによると、金メダルを獲得したコフトゥン選手は2位のカリミ選手(カザフスタン)とは握手をしたが、クリアク選手には目を向けなかったという。
Zはルガンスクとドネツクの勝利のシンボルで、ウラジーミル・プーチン大統領の支持者が身に着けているとも言われている。