◎リオデジャネイロ市はコロナウイルスの感染拡大を受け、毎年恒例のドッグカーニバル「ブロカーオ」を4月に延期した。
2022年2月27日/ブラジル、リオデジャネイロで開催されたストリート・ドッグ・カーニバル(Bruna Prado/AP通信)

2月27日、ブラジルのリオデジャネイロ市レクレイオ・ドス・バンデイランテス地区でストリート・ドッグ・カーニバルが開催され、数十匹の犬と飼い主が政府の方針に抗議した。

リオ市はコロナウイルスの感染拡大を受け、毎年恒例のドッグカーニバル「ブロカーオ」を4月に延期した。なお、世界最大のお祭り「リオのカーニバル」も4月に延期されている。

ブロカーオはリオのカーニバルに合わせてあちらこちらで開催されるイベントで、数百匹の犬、猫、アヒル、その他の小動物が参加する。

リオ市はストリートパーティーを含む集会を禁止しているが、犬と飼い主たちはこの規則に抵抗した。

犬たちは思い思いの衣装を着用し、当局の方針に抗議した。地元メディアによると、ピンク色の妖精、バレリーナの衣装、赤いサファイアを散りばめた黄金の王冠をかぶった犬が特に印象的だったという。

リオの住民アントニオ・ベイラ氏はAP通信の取材に対し、「犬たちは仮装コンテストを楽しみにしているんです」と語った。「犬たちはこの日を待っているんです。だから、とりあえずやろうぜという感じで集まりました」

ベイラ氏はレクレイオ・ドス・バンデイランテス地区のブロカーオを主催している。

同州のサン・ゴンサロ市から車で1時間以上かけてやってきたデボラ・ゲデス氏は、ハリー・ポッターの衣装を着た2歳の愛犬ブリアナに促されたと語った。「ブリアナが行きたいと言ったんです。4月のカーニバルも楽しみです!」

AP通信によると、ブロカーオの延期に抗議するデモは複数の地区で確認されたという。

ブロカーオが始まる予定だった26日になると、市内のあちこちにカラフルな衣装を着た犬が現れ、通りを練り歩いたと伝えられている。

リオ警察は大規模集会は厳しく取り締まると警告しているが、犬の散歩は黙認した。

リオのカーニバルは4月20日に開幕する予定、恒例の街頭パレードは中止が決まっている。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク