コンテンプト・オブ・コート 7-10

カーターの車は幹線道路を北へ走っていた。

バックミラーに映る車の動きを確認する。一定の距離を保って後ろを走る車はない。交差点を二つ通過し、速度を落として右折した。しばらく走ってから、今度は脇道へ入る。

周囲に不審な車両は見当たらなかった。

それでも、カーターはすぐには目的地へ向かわなかった。住宅地を抜け、商業施設の駐車場を通り過ぎる。信号で停止すると、ミラー越しに後続車を確認した。青信号に変わると、前の車に続いて交差点を渡った。

尾行されている気配はない。

カーターはようやくハンドルを切り、幹線道路から離れた場所にある駐車場へ入った。

駐車場には数台の車が停まっていた。人影は見当たらない。カーターは奥まで進み、端に停められた白いセダンの隣で車を止めた。

エンジンを切る。

すぐには降りなかった。バックミラーと左右の窓を確認する。道路を通過する車はあるが、駐車場へ入ってくる様子はない。

カーターはドアを開け、外に出た。

白いセダンの周囲を一度歩く。窓越しに車内を確認し、ロックを解除する。カーターは前方へ回り、運転席のドアを開けた。

シートの位置を少し動かす。足元に手を伸ばし、拳銃を取り出した。

カーターは後部座席に置かれていた箱のひとつを手に取り、助手席に置いた。

中には書類の束が入っていた。封筒に分けられた資料、写真、手書きのメモ。端が折れないよう、丁寧にまとめられている。

一枚ずつ確認する。

必要なものは揃っていた。カーターは書類を元の順番に戻し、箱を閉じた。

次に拳銃を確認した。

個人で所有しているものだった。手に取って状態を確かめ、弾倉を確認する。長く使っていなかったが、手入れは怠っていない。

カーターはしばらく運転席に座ったまま、フロントガラスの向こうを見ていた。

二十年前から続いている問題に、ようやく決着をつける時が来た。

警察を辞めた。もう組織の命令に従う必要はない。コールのために動くこともない。

だが、これまで自分がしてきたことまで消えるわけではなかった。

カーターは箱を後部座席に戻し、拳銃をホルスターに収納した。

車を降り、周囲をもう一度確認する。駐車場に変化はない。

カーターは白いセダンのドアを閉めた。後部座席には箱がいくつか置かれている。
ロックはかけなかった。周囲を確認してから、自分の車に戻った。

コールが何をしてくるかは分かっていた。相手が先に動くなら、それを待つつもりはない。

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