重い通学カバン、子どもの身体に負担、正しく背負うことが重要
教科書やノート、タブレット端末、水筒、スポーツ用品などを詰め込んだバックパックは、子どもの体重のかなりの割合に達することがあり、肩や首、背中への痛みや姿勢の悪化につながる可能性がある。
.jpg)
新学期を迎える子どもたちの通学かばんが、体に大きな負担をかけている。教科書やノート、タブレット端末、水筒、スポーツ用品などを詰め込んだバックパックは、子どもの体重のかなりの割合に達することがあり、肩や首、背中への痛みや姿勢の悪化につながる可能性がある。専門家は子どもの成長段階に合わせて荷物を減らし、正しく背負うことが重要だと指摘している。
米国では学校によっては毎日大量の教科書を持ち運ばなければならない。さらに、紙の教材に加えてノートパソコンやタブレット、昼食、水筒なども加わり、かばんは簡単に重くなる。特に低学年の子どもは体格が小さいため、大人にはそれほど重く感じない荷物でも身体への負荷が大きくなりやすい。
専門家が示す目安の一つは、バックパックの重量を子どもの体重の10%程度以下に抑えることだ。例えば体重30キロの子どもなら、かばんは約3キロが一つの目安となる。ただし、これは絶対的な基準ではなく、子どもの体格や筋力、荷物を持つ時間などによって適切な重量は異なる。重要なのは重さだけでなく、荷物の持ち方にも注意することだ。
バックパックは両肩のストラップを使い、背中に密着させるのが望ましい。片方の肩だけにかけたり、ストラップを長くしてかばんを腰より下に垂らしたりすると、体の一部に負担が集中する。腰ベルトや胸部ストラップが付いている場合は、それらを適切に調整することで重量を分散できる。荷物は重いものを背中に近い位置に入れ、必要のない物を毎日取り出すことも負担軽減につながる。
子どもが肩や首、背中の痛みを訴えたり、前かがみになったり、かばんを背負うことを嫌がったりする場合は注意が必要だ。こうした兆候を単なる「重いかばんへの不満」と片付けず、荷物の量や背負い方を見直すことが求められる。
学校側にも対策が求められている。教科書を教室に置くスペースを設けたり、電子教材を活用したり、必要な教材だけを持ち帰る仕組みを整えたりすることで、家庭だけでは解決できない問題を減らせる。専門家は子どもの成長や健康を優先し、学校、保護者、子どもが協力して荷物の量を管理することが重要だとしている。
通学かばんは子どもにとって小さな負担に見える。しかし、それが長期間続けば身体への影響も無視できない。学習に必要な道具を持ち運ぶことと、子どもの体を守ることを両立させる環境づくりが求められている。
