ブラジル当局、アメリカン航空のアズールへの1億ドル出資を承認
今回の投資は、経営再建を進めてきたアズールへの資本支援の一環である。
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ブラジルの公正取引委員会であるCADE(経済擁護行政委員会)は7日、米アメリカン航空によるアズール・ブラジル航空への1億ドルの出資を承認した。これによりアメリカン航空はアズールの少数株主となり、出資比率は約8%となる。両社の関係強化を通じ、米国とブラジルを結ぶ航空ネットワークの拡大につながる可能性がある。
今回の投資は、経営再建を進めてきたアズールへの資本支援の一環である。アズールは2025年5月、米連邦破産法11条の適用を申請し、債務削減や資本増強を進めた。2026年2月には再建手続きを終えており、その過程でアメリカン航空とユナイテッド航空が出資を決めていた。アズールは再編によって債務やリース負担を大幅に圧縮し、財務基盤の立て直しを進めている。
一方、今回の出資には競争環境への影響を懸念する声もあった。アメリカン航空はブラジルの航空会社ゴルを傘下に持つアブラ・グループとも提携関係にあるため、アブラ側はCADEによる承認に異議を申し立てていた。航空業界では、アメリカン航空がアズールにも出資することで、ブラジル国内やブラジルと米国を結ぶ路線で競争上の問題が生じる可能性が指摘されていた。
CADEは審査の結果、今回の取引が競争を著しく損なうとは判断しなかった。7月のCADE技術部門による分析でも、両社は直接的な競争関係を持つ路線があるものの、LATAM、ゴル、コパ航空、アビアンカ、デルタ航空など複数の競合会社が存在し、市場競争は維持されると評価していた。
ただし承認には、CADEと当事者が競争上の安全策を定める合意を締結し、完全に履行することが条件として付けられた。今回の判断により、アズールは財務再建後の成長に向けて新たな資本を確保するとともに、アメリカン航空との協力関係を強化することになる。
