配偶者とのセックスがつらい、向き合い方、知っておくべき重要原則・ファクト
「配偶者との性行為がつらい」という問題は、性欲の大小だけで説明できるものではない。性交時の痛み、乾燥、ホルモン変化、慢性疾患、薬剤、疲労、睡眠不足、不安や抑うつ、過去の経験、配偶者との関係、家事や育児の負担、社会的な性規範など、複数の要因が重なって生じる可能性がある。
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現状(2026年9月時点)
「配偶者との性行為がつらい」という問題は、単純に性欲が低い、夫婦仲が悪い、あるいは性生活の技術的な問題として片づけられるものではない。身体的な痛み、疲労、ホルモン変化、病気や薬の影響、性行為に対する不安や恐怖、過去の経験、相手との関係、家事や育児の負担、性に関する社会的規範など、複数の要因が重なって生じることが多い。
医学的にも、性交時の痛みは決して特殊な現象ではない。米国産科婦人科学会は、女性の約4人に3人が人生のある時点で性交時の痛みを経験すると説明しており、一時的なものから長期間続くものまで幅があるとしている。痛みの原因として、婦人科疾患だけでなく、性的興奮の不足、心理状態、疲労、薬剤、関係性の問題なども挙げられている。
一方、「つらい」という表現は性交痛だけを意味しない。身体に痛みがなくても、性行為を求められること自体に抵抗がある、応じないと相手を傷つけると感じる、断ると夫婦関係が悪化すると恐れる、毎回義務のように感じるといった状態も、性生活上の大きな負担になり得る。
世界保健機関は、性的健康を単に病気や機能障害がない状態とは定義していない。身体的、心理的、精神的、社会的な良好な状態を含み、尊重された関係のなかで、安全で強制されない性的経験を持てることまで含めて考えている。
この視点から見ると、配偶者との性行為がつらいという問題は、「性行為をするか、しないか」という二択だけでは捉えられない。重要なのは、何がつらさを生み出しているのかを分解し、その原因が身体にあるのか、感情にあるのか、関係性にあるのか、それとも複数の領域にまたがっているのかを確認することである。
なぜ「つらい」と感じるのか(多面的検証)
性行為に対するつらさを考える際には、まず「性欲がない」という一言で原因を確定しないことが重要である。性欲、性的興奮、身体的な反応、親密さを求める気持ち、実際に性行為を受け入れられる状態は、それぞれ完全に同じものではないからである。
例えば、配偶者への愛情はあっても性行為を望まない場合がある。また、性欲そのものは存在していても、仕事や育児による疲労、睡眠不足、身体の痛み、不安などによって、実際の性行為に向かう余力がなくなることもある。逆に、身体的な問題がなくても、配偶者との関係に不満や緊張が蓄積していれば、性的な接触を負担に感じることがある。
したがって、「相手を愛しているなら性行為ができるはず」という考え方には注意が必要である。愛情と性欲は関連する場合があるものの、同一の心理状態ではなく、夫婦関係が良好であっても性生活だけに問題が生じることは十分にあり得る。
また、性行為のつらさは固定された性格や人格の問題とも限らない。妊娠、出産、授乳、更年期、加齢、慢性的な疲労、病気、手術、服薬など、人生のある時期に生じた身体的変化によって性生活が大きく変化する場合もある。米国産科婦人科学会も、妊娠・授乳、睡眠不足、薬剤、健康状態、関係性などを性的反応に影響する要因として挙げている。
さらに、「断りづらさ」は重要な要素である。配偶者から直接的な暴力や脅迫を受けていなくても、「断ったら嫌われる」「夫婦なのだから応じるべきだ」「相手がかわいそうだ」と考えることで、自分の意思を抑えて性行為に応じ続けることがある。
この状態が長く続くと、性行為そのものよりも「また断れないかもしれない」という予測が負担になる可能性がある。すると、配偶者が近づいただけで緊張する、性的な雰囲気になることを避ける、身体に力が入るなど、次の性行為を予測した反応が生じることもある。
ここで重要なのは、つらさを感じている本人が「自分がおかしいのではないか」と結論づけないことである。性的健康は個人の身体だけで成立するものではなく、相手との関係、社会的な規範、医療へのアクセス、情報の有無などにも左右されるためである。世界保健機関も、性的健康がジェンダー規範、役割、期待、力関係などの影響を受けることを明示している。
生理的・医学的
身体的な痛みがある場合、最初に確認すべきなのは「我慢して続けてよいのか」ではなく、「なぜ痛むのか」である。性交時の痛みには、膣周辺の痛み、灼熱感、骨盤内の痛み、深部の痛みなどさまざまな形があり、婦人科疾患や骨盤周辺の問題などが背景に存在する場合がある。
また、身体の状態だけではなく、性的興奮が十分でないことによる乾燥や筋肉の緊張などが痛みにつながることもある。痛みがあることで性行為を避けるようになり、その回避によってさらに不安が強くなるという循環も考えられる。
男性側にも医学的要因は存在する。勃起機能、射精機能、前立腺などの問題、薬剤の影響、慢性疾患、睡眠不足やストレスなどが性生活に影響する可能性があるため、「性行為がつらい」という問題を女性側だけの問題として扱うのは適切ではない。
特に、痛みが繰り返される、以前にはなかった痛みが出てきた、出血などの異常がある、性行為以外でも骨盤や生殖器周辺に痛みがあるといった場合には、医学的評価が必要になる可能性が高い。米国産科婦人科学会も、頻繁または強い性交痛がある場合には医療専門職への相談を勧めている。
医学的な問題を調べることは、性生活を無理に再開するためだけの作業ではない。原因となっている疾患や身体状態を把握することによって、「なぜ自分はつらいのか」という疑問を具体化し、本人が自分の身体を理解するためにも意味がある。
心理的・情緒的
性行為には身体的な刺激だけでなく、期待、不安、羞恥、安心感、自己評価などが関係する。恐怖、罪悪感、恥ずかしさ、緊張などによって身体が十分にリラックスできない場合、性的興奮が得にくくなり、結果として痛みにつながることもある。
過去の嫌な経験が現在の性生活に影響する場合もある。性的な被害経験だけでなく、過去の性交痛、妊娠や出産に伴う経験、強い羞恥心、身体への否定的な感情などが、現在の性的接触に対する警戒につながることがある。
ここで必要なのは、本人に「考えすぎないようにする」と求めることではない。心理的な抵抗にはそれまでの経験や現在の環境が関係している可能性があり、単純な意思の問題として処理すると、本人がさらに自分を責める結果になりかねない。
特に注意したいのは、「相手を拒絶したくない」という気持ちと「自分は性行為をしたくない」という気持ちが同時に存在する場合である。この2つは矛盾しているように見えるが、実際には両立するものであり、そこを整理することが問題への第一歩になる。
関係性・コミュニケーション
配偶者との性行為がつらい場合、身体的な問題だけを治療しても十分に改善しないことがある。米国産科婦人科学会は、性的な問題の背景として、身体疾患や薬剤だけでなく、パートナーとの関係、性欲の不一致、過去の否定的な性的経験、睡眠不足やストレスなどを挙げている。
夫婦間では「性行為について話すこと自体が気まずい」という問題も起こりやすい。痛みや抵抗感を伝えれば相手を傷つけるのではないか、性生活を拒否していると思われるのではないかという懸念から、本人が黙って我慢する構造が形成されることがある。
この場合、問題は性行為そのものだけではなく、「つらい」と伝えられない関係にも存在する。性行為の頻度や方法を話し合う以前に、痛み、疲労、不安、気分、希望する接触と避けたい接触について言葉にできる環境が必要になる。
コミュニケーションで重要なのは、相手を責める言い方と自分の状態を説明する言い方を区別することである。「あなたが悪い」と伝えるのではなく、「この状態だと痛い」「今日はしたくない」「こういう接触なら負担が少ない」と具体化することで、問題を人格批判から健康上・関係上の課題へ移しやすくなる。
もっとも、コミュニケーションだけですべてが解決するわけではない。相手が拒否を認めない、怒る、罪悪感を植え付ける、繰り返し要求するなどの場合には、単なる「夫婦の話し合い」の範囲を超えて考える必要がある。
社会的・規範的
性生活には、個人の意思だけでは説明できない社会的な規範が入り込む。「夫婦なら性行為をするもの」「配偶者を拒むのは冷たい」「結婚した以上は応じる責任がある」といった考え方は、本人の意思決定に影響する可能性がある。
しかし、婚姻関係があることと、個々の性行為への同意が自動的に成立することは同じではない。世界保健機関は性的健康を、身体的健康だけでなく心理的・社会的な健康を含むものとし、強制、差別、暴力から自由であることを重要な要素として位置づけている。
また、性に関する規範は男女双方に影響する。男性には「常に性欲があるはず」「拒否されることを気にしてはいけない」といった圧力が生じる場合があり、女性には「配偶者の要求に応じるべき」という圧力が生じる場合がある。
そのため、配偶者との性生活を考える際には、本人が本当に望んでいることと、「夫婦ならこうするもの」という社会的期待を分けて考える必要がある。これは結婚制度や家族の価値を否定する議論ではなく、個人の身体と意思を尊重しながら関係を維持するための整理である。
知っておくべき重要原則・ファクト
第1の原則は、性行為のつらさを「我慢すれば済む問題」と考えないことである。性交時の痛みには婦人科疾患、炎症、子宮内膜症、外陰部の疼痛、膣周辺の筋肉の緊張、ホルモン変化など複数の原因があり、頻繁または強い痛みがある場合には医療専門職への相談が推奨されている。
第2の原則は、性欲と性的行為への同意を同一視しないことである。性欲が弱い時期があっても、相手への愛情がなくなったとは限らず、逆に性欲が存在していても、その時点で特定の性行為に同意する義務が生じるわけではない。
第3の原則は、性生活の問題を一人の責任にしないことである。身体的な問題がある場合には医療的対応が必要になることがあり、心理的な問題が強ければ心理的支援が有用な場合があり、関係性に問題があれば夫婦間のコミュニケーションやカウンセリングが関係してくる。
第4の原則は、性行為を「挿入を完了すること」だけで評価しないことである。米国産科婦人科学会も、痛みがある場合には痛みを生じない性的活動や、性的ではない親密な活動を選択肢として挙げている。
この考え方は、性行為をするかしないかという二択から、親密さをどのように形成するかという問題への転換につながる。手をつなぐ、抱き合う、マッサージをする、会話をするなど、本人たちが心地よいと感じる接触を含めて関係を考えることができる。
「痛みの我慢」は逆効果
性交時に痛みがある場合、「最初だけ痛い」「慣れれば大丈夫」と考えて無理に続けることには注意が必要である。痛みの原因が疾患や炎症、乾燥、筋肉の緊張などにある場合、原因を放置したまま行為を続けても問題そのものが解決するとは限らない。
さらに、痛みを経験することによって、次の性行為に対する不安が強まることもある。米国産科婦人科学会は、性的な痛みがある人において、痛みに対する強い恐怖や性的活動の回避が生じる場合があるとしている。
したがって、「痛いが我慢して続ける」という方法ではなく、「痛みが出たら止める」「痛みの原因を調べる」「痛みのない方法に変更する」という対応のほうが合理的である。特に痛みが繰り返す場合には、性生活の努力不足として扱うのではなく、身体的・心理的な評価を受けることが重要になる。
リビドー(性欲)の不一致は自然現象
夫婦間では、性行為を求める頻度に差が生じることがある。米国産科婦人科学会も、パートナー間の性欲の不一致を性的反応に影響する一般的な関係上の問題の1つとして挙げている。
性欲の差は、必ずしもどちらか一方に異常があることを意味しない。年齢、睡眠、仕事、育児、妊娠・出産、更年期、病気、薬剤、心理状態、関係性などが性的欲求に影響するため、同じ夫婦でも時間の経過とともに希望する頻度が変化することがある。
問題になるのは、性欲の差そのものよりも、その差をどのように扱うかである。一方が「自分の要求を満たすべきだ」と考え、もう一方が「拒否すると関係が壊れる」と考える状態になると、性生活が交渉ではなく圧力の場になる可能性がある。
したがって、性欲が高い側の要求をそのまま満たすことだけを「解決」と考えるべきではない。反対に、性欲が低い側が永久に性生活を拒否することだけを解決策とするのでもなく、双方が自分の希望と限界を言語化し、そのうえで合意できる親密さの形を探すことが重要になる。
「同意」の再定義
性行為を考えるうえで中心になるのが同意である。同意とは、単に「嫌だと言わなかった」という状態ではなく、本人が自由な意思に基づいて参加することを意味する。
世界保健機関の性的健康に関する枠組みでは、性的健康には強制や暴力から自由であることが含まれる。また、同意を扱う同機関の規程では、同意は自発的で、情報を理解したうえで自由に与えられ、継続的なものであり、脅迫や強制によって得られるものではないという考え方が示されている。
この考え方からすれば、結婚していること、以前に同意したこと、過去に性行為をしたことは、現在の行為への自動的な同意を意味しない。同じ相手との関係でも、その日の体調や気分、身体的状態によって意思が変化することはあり得る。
同時に、同意を「毎回、形式的に許可を取る」という狭い意味だけで理解する必要もない。重要なのは、相手が拒否できること、途中でやめられること、嫌なことを伝えられることが実質的に保障されているかという点である。
特に「断ったら怒られる」「無視される」「浮気すると言われる」「夫婦なのだから応じろと言われる」といった状況では、表面的に性行為へ応じていても、自由な意思決定が十分に保障されているかを慎重に考える必要がある。
向き合うためのステップと実践アプローチ
最初に必要なのは、「性行為をどうするか」を決めることではなく、「何がつらいのか」を具体的に分解することである。痛みなのか、疲労なのか、性欲の低下なのか、相手への不満なのか、拒否できないことへの恐怖なのか、それとも複数の要因が重なっているのかを確認する。
次に、無理をして性行為を成立させることを一時的な目標にしないことである。痛みがある場合は医療的評価を優先し、心理的な抵抗が強い場合にはその原因を確認し、関係性の問題がある場合には性生活以外の夫婦関係も含めて考える必要がある。
そのうえで、配偶者との会話では「するか、しないか」だけを議題にしないことが重要になる。「今日は触れられるのは大丈夫か」「挿入は避けたいか」「抱き合うだけなら心地よいか」といったように、親密さを複数の段階に分けることで、双方の希望を調整しやすくなる。
このような段階的な対応は、性生活を義務からコミュニケーションへ戻すための方法にもなる。重要なのは、相手の要求を満たすことでも、自分の要求を押し通すことでもなく、双方が安全だと感じられる範囲を確認することである。
配偶者との性行為がつらい場合、最初から「性生活を改善する」ことを目標にすると、かえって本人への圧力が強くなることがある。まず必要なのは、現在起きていることを分解し、「何が、いつ、どの程度つらいのか」を把握することである。
例えば、痛みがあるのか、性欲がないのか、性的な接触そのものが嫌なのか、相手から求められることが負担なのか、行為の後に強い疲労や不快感が残るのかによって、必要な対応は変わる。同じ「性行為がつらい」という訴えでも、医学的な問題と心理的な問題、夫婦関係上の問題では、確認すべき事項も相談先も異なる。
また、現在の問題だけでなく、「いつから変化したのか」を確認することも重要である。結婚当初からなのか、妊娠・出産後なのか、特定の出来事を境に変化したのか、加齢や更年期に伴って変化したのかによって、原因を考える方向が変わってくる。
①身体と感情のサインを客観化する
最初の実践として有効なのは、身体と感情の変化を記録することである。例えば、痛みの場所や程度、出血の有無、乾燥感、緊張、性行為への抵抗感、行為後の気分などを簡単に記録しておけば、本人が状態を把握しやすくなり、医療機関で説明する際にも役立つ。
記録するときには、評価より事実を優先することが重要である。「自分は性欲がない人間だ」と書くのではなく、「仕事が忙しい週は性行為を避けたくなる」「挿入時に痛みがある」「誘われると身体が緊張する」といった具体的な現象として記録する。
こうした客観化には、自分自身を責める材料を減らす効果もある。性的な問題では「自分がおかしい」「配偶者を愛していないのではないか」と考えやすいが、現象を具体的に分けてみると、睡眠不足、痛み、薬剤、ストレス、関係性など複数の要素が関係していることが見えてくる場合がある。
身体面については、痛みが発生する場所とタイミングが特に重要である。入り口付近で痛むのか、深部で痛むのか、行為の開始時だけなのか、行為後まで続くのかによって、医療者が原因を検討するための情報が増える。
感情面では、性行為そのものに対する感情と、配偶者に対する感情を分けて考える必要がある。「配偶者は好きだが性行為はしたくない」という状態と、「配偶者との関係そのものに強い不満がある」という状態は、同じものではない。
さらに、「断れるかどうか」も確認すべき項目になる。拒否したときに相手が受け入れるのか、怒るのか、無視するのか、説得を続けるのかによって、問題の性質は大きく変わる。
②専門家の伴走(必要に応じ)
性交痛や性的機能の変化が続いている場合には、医療機関への相談を検討する必要がある。女性の場合には婦人科、男性の場合には泌尿器科などが入口になることが一般的であり、症状によっては心療内科、精神科、心理職、性に関する専門的な相談機関などにつながる場合もある。
性交痛には、感染症、炎症、子宮内膜症、外陰部の疼痛、骨盤底筋の問題、ホルモン変化など複数の原因があり得るため、自己判断だけで原因を決めることは適切ではない。米国産科婦人科学会も、性交時の痛みが頻繁または強い場合には医療専門職に相談することを勧めている。
男性側についても、勃起や射精に関する問題、慢性疾患、薬剤、ホルモン、心理的ストレスなどが性生活に影響する可能性がある。そのため、性生活の問題を「女性が応じない問題」や「男性の性機能の問題」と一方向から決めつけることは避ける必要がある。
心理的な苦痛が中心の場合には、心理職や精神科・心療内科などへの相談が選択肢になる。特に、強い不安、抑うつ、過去の性的被害に関連する苦痛、性行為を予測するだけで強い恐怖が生じる場合などは、本人の意思を尊重しながら専門的な支援につなげることが重要になる。
夫婦関係が中心の場合には、カップルカウンセリングなどが選択肢になる場合もある。ただし、相手から暴力や脅迫、強い支配を受けている状況では、単純に「2人で話し合う」ことが安全とは限らないため、まず本人の安全確保を優先する必要がある。
構造的課題
性に関する問題を個人の努力だけで解決しようとすると、構造的な問題を見落とす可能性がある。仕事、育児、介護、家事負担、経済的な不安、睡眠不足などが重なれば、性行為に使える身体的・心理的な余力が減少することは十分に考えられる。
特に長時間労働や育児負担が続いている家庭では、性生活の問題だけを切り離して考えることが難しい。日常生活で疲弊している人に対して、「もっと夫婦の時間を作ればよい」とだけ助言しても、実際には時間と体力そのものが不足している場合がある。
したがって、性生活を改善するためには、家事や育児の分担、睡眠、仕事の負荷、個人の時間などを含めた生活全体を見る必要がある。性行為を増やすことが目的なのではなく、本人が身体的・心理的に余裕を持てる生活環境を形成することが前提になる場合もある。
また、男女それぞれに異なる社会的期待が存在することも問題を複雑にする。男性には「性欲があって当然」という期待、女性には「配偶者の要求に応えるべき」という期待が存在する場合があり、こうした規範が本人の意思を言語化しにくくすることがある。
医療アクセスの障壁
性に関する症状には、医療機関に相談しにくいという固有の問題がある。患者側が恥ずかしさを感じるだけでなく、医療者にどう説明すればよいか分からない、性交痛を年齢や体質のせいだと思っている、性生活について質問されることを避けたいといった要因も受診の障壁になり得る。
さらに、医療機関に行ったとしても、性に関する症状をどの診療科で相談すればよいのか分かりにくい場合がある。身体症状が中心なのか、心理的苦痛が中心なのか、夫婦関係が中心なのかが本人にも明確でないケースでは、相談先を決めること自体が難しい。
この問題に対しては、最初から正確な医学用語を使う必要はない。「性交すると痛い」「性行為を考えると怖くなる」「以前より性欲がなくなった」「配偶者に求められることが苦痛になった」といった日常的な表現でも、医療者が状況を確認するための出発点になる。
医療側にも課題がある。性機能や性生活について患者が話しやすい環境を作るには、医療者が症状を身体面だけに限定せず、心理面や生活面も含めて質問できることが重要になる。
また、医療機関へのアクセスには地域差や費用の問題もある。専門的な診療を受けられる施設が近くにない、予約が取りにくい、継続的なカウンセリングを受ける経済的余裕がないなど、本人の意思とは別の要因が受診を妨げることがある。
タブー視される文化
性に関する問題が長期間放置される背景には、性を公に語りにくい文化もある。家庭や学校、医療現場で性について十分に話す機会がなければ、自分の症状が一般的なものなのか、受診すべきものなのかを判断することも難しくなる。
特に「夫婦の性生活は夫婦だけの問題」という考え方が強い場合、本人が苦痛を抱えていても外部へ相談しにくくなる。プライバシーを守ることは重要だが、問題を秘密にし続けることと、本人が必要な支援を受けられることは別の問題である。
性に関する正確な情報が不足すると、誤った情報が代わりに入り込む。「痛みは我慢すれば治る」「年齢を重ねれば性欲がなくなるのは当然」「男性は断られると傷つくから応じるべきだ」といった単純化された考え方が、本人の苦痛を長引かせる可能性がある。
したがって、性教育や成人向けの健康情報では、性行為の方法だけでなく、身体の変化、同意、避妊、感染症、性交痛、性欲の変化、心理的負担、パートナーとのコミュニケーションなどを包括的に扱う必要がある。
ここまでの検証から分かるのは、「配偶者との性行為がつらい」という問題には単一の解決策が存在しないということである。身体的な疾患があれば医療的対応が必要になり、心理的な苦痛が強ければ心理的支援が必要になり、関係性に問題があればコミュニケーションや専門的な夫婦支援が必要になる。
そして、これらは互いに独立しているとは限らない。例えば、性交痛があることで性行為を避けるようになり、そのことをめぐって夫婦間に緊張が生じ、緊張によってさらに身体がこわばり、痛みが強くなるという循環も考えられる。
だからこそ、最初に「誰が悪いのか」を決めるのではなく、「どの要素が現在のつらさを作っているのか」を確認することが重要になる。本人の身体、感情、関係性、生活環境、社会的規範を分けて考えることが、現実的な支援につながる。
今後の展望(トレンドと方向性)
これまでの検討から、配偶者との性行為がつらいという問題は、単に「性行為を増やすか減らすか」という問題ではなく、身体、心理、関係性、生活環境を含めた健康問題として捉える必要がある。世界保健機関も、性的健康を身体的、感情的、精神的、社会的な良好な状態として捉え、疾病や機能障害がないことだけでは十分ではないという考え方を示している。
この考え方が広がれば、性生活に問題を抱えた人に対して「性欲を高める」「性交を可能にする」という単一の目標を設定するのではなく、その人が安全で、苦痛が少なく、自分の意思を尊重されながら親密な関係を形成できるかを重視する方向へ移行すると考えられる。つまり、性機能の回復だけでなく、本人の生活全体における性的な幸福を評価する方向である。
今後の大きな変化の1つは、性の問題を診療科ごとの縦割りだけで扱わなくなることである。婦人科、泌尿器科、精神・心理領域、疼痛管理、リハビリテーション、夫婦関係への支援などを必要に応じて組み合わせることで、単一の原因では説明できない問題に対応しやすくなる。
特に、性交痛のような症状では身体的要因と心理的要因が相互に影響するため、どちらか一方だけを治療対象とする方法には限界がある。米国産科婦人科学会も、性交痛の背景として婦人科疾患だけでなく、性的反応、心理状態、疲労、薬剤、関係性など複数の要因を挙げている。
ヘルスケアの個別化(フェムテック・メンズヘルス)
今後は、性に関する健康管理も個人差を前提とする方向へ進む可能性がある。女性では月経、妊娠・出産、授乳、更年期、骨盤底の問題など、人生の段階によって身体状態が大きく変化するため、年齢だけで性生活を説明することは難しい。
例えば更年期以降では、ホルモン変化に伴って膣の乾燥や痛みが生じることがあり、英国の国民保健サービスも、こうした症状に対して保湿剤や潤滑剤、場合によっては局所的なエストロゲン療法などが選択肢になるとしている。
こうした女性特有の健康課題を対象とする技術やサービスは、一般に「フェムテック」と呼ばれる領域に含まれる。将来的には、月経、更年期、骨盤底、妊娠・出産後の身体変化などを継続的に記録し、医療相談につなげるデジタル技術がさらに普及する可能性がある。
ただし、技術の利用そのものを治療と同一視してはいけない。身体情報を記録するアプリや機器は状態を把握する手段にはなり得るが、診断や治療が必要な症状については医療専門職による評価が必要であり、個人情報や健康情報の保護についても慎重な検討が必要になる。
男性についても、性生活を単なる「男性機能」の問題として扱わず、循環器疾患、糖尿病、肥満、睡眠、薬剤、心理的ストレスなどを含めた全身状態との関連から考えることが重要になる。勃起機能の変化が身体疾患の発見につながる場合もあるため、性機能を全身の健康状態を考える入口として扱う視点が今後さらに重要になる。
この意味で、女性の健康を対象とするフェムテックと男性の健康を包括的に扱うメンズヘルスは、方向性は異なっても共通する部分がある。それは、性を特殊な話題として切り離すのではなく、加齢、生活習慣、慢性疾患、心理状態などを含めた長期的な健康管理の一部として扱うことである。
「性=挿入・生殖」からの脱却
性生活を考えるうえで、もう1つ重要になるのが「性行為」という言葉の範囲である。従来の性生活では、性交、特に膣への挿入が中心的なものとして扱われやすかったが、それだけを性生活の基準にすると、性交痛や身体的制約を抱える人は「性生活を失った」と感じやすくなる。
しかし、性的な親密さは必ずしも挿入だけで構成されるものではない。米国産科婦人科学会も、性交時に痛みがある場合には、痛みを生じない性的活動や、マッサージなどの性的ではない親密な活動を選択肢として挙げている。
さらに、性と生殖を完全に同一視することにも限界がある。世界保健機関は、性的健康の範囲に快楽、親密さ、性的表現、関係性などを含めており、生殖年齢だけでなく生涯を通じて性的健康を考える必要があるとしている。
この考え方を夫婦関係に当てはめると、「性交ができるか」だけではなく、「2人がどのような方法なら安心して親密さを持てるか」という問題に置き換えられる。性交をしない期間があっても、抱擁、会話、手をつなぐ、マッサージなどを含めて親密さを維持する方法は存在する。
もちろん、これらを「性交の代用品」と考える必要もない。重要なのは、本人たちが何を親密さとして感じるかを固定観念で決めず、それぞれの身体状態、年齢、価値観、関係性に合わせて再構成することである。
メンタルヘルス統合
性行為のつらさを考える際、精神的な健康を切り離すことも難しい。強いストレス、不安、抑うつ、睡眠不足、身体への否定的な感情などは、性欲や性的興奮に影響する可能性があり、反対に性生活の問題が心理的な苦痛を増加させることもある。
この関係は一方向ではない。例えば、性交痛があることで性行為を避けるようになり、配偶者との関係が悪化し、そのストレスによってさらに性的反応が低下するという循環が成立することがある。
したがって、今後の性の健康では「身体か心か」という二者択一ではなく、両者を同時に評価する考え方が重要になる。医療機関で性生活について質問する際にも、身体症状だけでなく、ストレス、関係性、薬剤、過去の経験などを確認することが必要になる。
米国産科婦人科学会の臨床指針でも、女性の性機能に関する問題は、欲求、興奮、オルガズム、痛みなど複数の領域にまたがり、心理的要因や身体的要因が重なることが示されている。また、患者が性に関する問題を医療者に自発的に話さないことがあり、医療者側にも知識や時間などの課題があると指摘されている。
この点は非常に重要である。性に関する問題が本人から語られないことを「問題が存在しない」と解釈するのではなく、話しにくい領域だからこそ、医療側が適切な質問をできる環境を整える必要がある。
今後は性行為に関する問題を「正常か異常か」という二分法で判断するのではなく、「本人に苦痛があるか」「生活にどの程度影響しているか」「身体的な原因がないか」「本人の意思が尊重されているか」という複数の観点から評価する方向が重要になる。
特に、「性欲が少ない」というだけでは医学的な問題とは限らない。米国産科婦人科学会も、性欲の低下は幅広い年齢で起こり得る一方、本人に苦痛や不安などを生じさせている場合に医学的な問題として評価されることがあると説明している。
これは、「性欲が低い人を治す」という発想から、「本人が何に困っているのかを確認する」という発想への転換を意味する。本人が性生活に困っていないのであれば、他者が一方的に正常化しようとする必要はない一方、本人が痛みや苦痛を抱えているのであれば、その苦痛を軽視するべきでもない。
また、医療と社会の双方で「相談してよい問題」と認識されることも重要になる。世界保健機関は、性的健康を生涯にわたる健康の一部として位置づけ、情報へのアクセス、医療へのアクセス、安全で尊重された関係などを重要な要素としている。
最終的には、「配偶者との性行為がつらい」という訴えを、夫婦関係の失敗や個人の欠陥として扱わないことが重要である。それは身体の問題かもしれず、心の問題かもしれず、関係性の問題かもしれず、生活環境の問題かもしれないし、複数が重なっている可能性もある。
そして、改善の目標も一律ではない。痛みをなくすこと、性行為への恐怖を減らすこと、配偶者との会話を可能にすること、性生活の頻度を調整すること、性交以外の親密さを見つけることなど、本人たちが必要とする目標を設定する必要がある。
ここまでを総合すると、今後の性の健康に求められるのは「性行為を正常化すること」ではなく、「本人が自分の身体と意思を理解し、それを尊重されながら親密な関係を選択できる環境」を整えることである。これは医療技術だけで達成できるものではなく、医学、心理、夫婦関係、教育、社会制度、文化的な意識の変化を組み合わせる課題である。
まとめ
「配偶者との性行為がつらい」という問題は、性欲の大小だけで説明できるものではない。性交時の痛み、乾燥、ホルモン変化、慢性疾患、薬剤、疲労、睡眠不足、不安や抑うつ、過去の経験、配偶者との関係、家事や育児の負担、社会的な性規範など、複数の要因が重なって生じる可能性がある。
したがって、最初に必要なのは「性行為をしなければならない」「性生活を改善しなければならない」という結論ではない。まず「何がつらいのか」を身体、感情、関係性、生活環境のそれぞれに分けて確認することが出発点になる。
身体面では、性交時の痛みが繰り返す場合や強い場合、出血などの異常を伴う場合には、医療機関への相談を検討する必要がある。性交痛にはさまざまな原因があり、単に我慢したり、気合いで乗り越えたりする問題ではない。
心理面では、「性行為が嫌なのは自分に問題があるからだ」と考えないことが重要である。不安、恐怖、羞恥、過去の経験、慢性的なストレスなどが性的な反応に影響することはあり、身体的な問題と心理的な問題が同時に存在することも珍しくない。
関係性の面では、「相手を愛していること」と「いつでも性行為をしたいこと」は同じではない。配偶者に愛情があっても性欲が低下する場合があり、逆に性欲があっても特定の行為を望まない場合がある。
また、夫婦間で性欲の強さや希望する頻度が異なること自体は、直ちにどちらかの異常を意味しない。問題になるのは、その違いをどのように扱うかであり、一方が要求し続け、もう一方が罪悪感から応じるという状態になれば、性生活そのものが心理的負担になる可能性がある。
「痛みを我慢しない」という基本原則
性交時に痛みがある場合、「夫婦なのだから我慢する」「何度か続ければ慣れる」という考え方は適切ではない。痛みの原因が存在する場合には、その原因を確認しないまま性行為を続けても問題が解決するとは限らず、痛みへの恐怖や性行為の回避につながる可能性もある。
そのため、痛みが出た場合には中止する、負担の少ない方法に変更する、必要に応じて医療機関に相談するという対応が基本になる。性行為を成立させることよりも、身体の安全と本人の意思を優先することが重要である。
これは「性行為を避けることが正しい」という意味ではない。原因が治療可能なものであれば治療によって苦痛を減らせる可能性があり、本人が望む場合には、その後に性生活を再構築することもできる。
「同意」を夫婦関係の中心に置く
婚姻関係にあることは、個々の性行為への自動的な同意を意味しない。以前に同意したこと、過去に性交したこと、長期間夫婦として生活していることも、その時点での意思を無条件に決定するものではない。
世界保健機関は性的健康を、身体的健康だけではなく心理的・精神的・社会的な良好な状態を含むものとして扱い、強制や暴力から自由であることを重要な要素としている。
したがって、配偶者との性生活では「拒否できること」だけでなく、「途中でやめられること」「嫌なことを伝えられること」「相手が拒否を受け入れられること」が重要になる。表面的に性行為が成立していても、拒否すれば怒られる、脅される、無視されるなどの状況があれば、本人が自由に意思決定できているかを慎重に考える必要がある。
同意を重視することは、夫婦の親密さを弱めるものではない。むしろ、拒否しても関係が壊されないという安心感があることによって、性的な接触について率直に話しやすくなるという側面がある。
実際に向き合うための整理
最初の段階では、「性行為をしたいか、したくないか」だけを考えないほうがよい。まず、身体的な痛み、性欲、性的接触への抵抗、配偶者への感情、生活上の疲労、行為後の心理状態などを分けて確認する。
次に、「いつからつらくなったのか」を考える。結婚当初からなのか、妊娠・出産後なのか、更年期に入ってからなのか、病気や薬の変更後なのか、夫婦関係の変化を境にしたのかによって、検討すべき原因は異なる。
そして、本人が望む状態を明確にする必要がある。「性交痛をなくしたい」のか、「性行為の頻度を減らしたい」のか、「配偶者と性について話せるようになりたい」のか、「挿入を伴わない親密さを増やしたい」のかによって、目標は変わる。
医療的な問題が疑われる場合には医師などの専門家へ、心理的な問題が強い場合には心理職や精神科・心療内科などへ、夫婦関係が中心の場合には夫婦関係を扱う専門家へ相談するというように、問題に応じて支援先を選択することが合理的である。
ただし、配偶者から暴力、脅迫、強い支配、性的な強制などがある場合には、「2人で話し合って解決する」ことを最初の目標にしてはいけない。安全が脅かされている場合には、本人の安全確保と外部の相談機関への接続を優先する必要がある。
今後の性の健康では、性生活を「性交できるか」「性欲があるか」という単純な指標だけで評価しない方向が重要になる。世界保健機関が示す性的健康の考え方でも、性は身体だけでなく心理、社会、関係性を含む領域として扱われている。
女性については、月経、妊娠・出産、授乳、更年期など人生の段階によって身体状態が変化するため、個別化された医療の重要性が増していくと考えられる。男性についても、性機能を単独の問題として扱わず、循環器疾患、糖尿病、睡眠、薬剤、心理的ストレスなどを含めた全身の健康との関係から考えることが重要になる。
フェムテックなどの技術によって身体状態を記録・把握する手段が増えることも予想されるが、技術だけで性生活の問題を解決できるわけではない。データの精度、個人情報の保護、医療との接続、情報格差など、新たな課題についても検討する必要がある。
さらに、「性=挿入=生殖」という考え方から距離を置くことも重要になる。性交ができない時期や望まない時期があっても、抱擁、会話、手をつなぐ、マッサージなど、本人たちが心地よいと感じる親密さを形成する方法は存在する。
最終的に重要なのは、性生活の「回数」や「正常性」を外部から決めることではない。本人が身体的にも心理的にも安全であり、自分の意思を表明でき、その意思が配偶者から尊重されているかという点である。
「配偶者との性行為がつらい」という訴えは、夫婦関係の失敗を意味するものではない。それは身体からのサインである場合もあれば、心理的負担の表れである場合もあり、夫婦間のコミュニケーションや生活環境を見直すきっかけになる場合もある。
したがって、最も基本的な対応は「我慢して続ける」ことではなく、「何がつらいのかを確認する」「痛みや異常があれば医療的に調べる」「意思と境界を言葉にする」「必要なら専門家の支援を受ける」という順序で問題を整理することである。性生活を改善することが目的なのではなく、本人が自分の身体と意思を尊重されながら、望む形の親密な関係を選択できる状態をつくることが最終的な目標になる。
参考・引用リスト
- 世界保健機関「性的健康の定義・性的健康に関する情報」
性的健康を身体的、心理的、精神的、社会的な側面を含む健康として捉え、強制や暴力から自由であることなどを重要な要素として扱っている。 - 米国産科婦人科学会「性交時の痛み」
性交痛の原因、症状、診断、治療、医療機関への相談が必要となるケースなどを解説している。 - 米国産科婦人科学会「女性の性的健康」
性欲、性的興奮、性的反応、性交痛、薬剤、健康状態、心理状態、パートナーとの関係など、女性の性的健康に影響する要因を解説している。 - 米国産科婦人科学会「女性の性機能障害に関する臨床指針」
女性の性的問題について、欲求、興奮、オルガズム、痛みなどを含めた医学的評価と、身体的・心理的要因を統合して考える必要性を示している。 - 英国国民保健サービス「更年期の治療」
更年期に伴う膣の乾燥などの症状と、保湿剤、潤滑剤、局所的なホルモン療法などの治療選択肢について解説している。
