エルサルバドル、拘束者の遺族が公正な裁判要求、収監中の死者を追悼

11月1、2日の「死者の日」を前に、参加者は花や横断幕、拘束された家族の写真を持ち寄った。
2026年10月31日/エルサルバドル、首都サンサルバドル、巨大刑務所で亡くなった受刑者を悼む人々(ロイター通信)

中米エルサルバドルの首都サンサルバドルで10月31日、非常事態宣言下で拘束された人々の遺族らが集会を開き、収監中に死亡した人々を追悼するとともに、拘束者に対する公正な裁判を求めた。11月1、2日の「死者の日」を前に、参加者は花や横断幕、拘束された家族の写真を持ち寄った。

遺族らは市内の聖堂に集まり、聖人に列せられた司教の墓の周辺で祈りをささげ、花を供えた。その後、教会前の階段で集会を開き、拘束中に死亡した人々を追悼した。参加者の中には、逮捕された家族と長期間連絡が取れず、生存しているかどうかさえ分からない人もいる。

東部の農村に住む61歳の女性は、2022年7月に逮捕された息子の消息を求めて参加した。息子は逮捕後、一切連絡が認められていないという。女性はロイター通信の取材に対し、息子の顔を見ることも声を聞くこともできない苦しい状況を訴えた。

ブケレ(Nayib Bukele)大統領が4年前に導入した非常事態宣言は、治安部隊による大規模な拘束を可能にしてきた。これまでに9万人以上のギャング構成員や関係者が拘束されたとみられる。地元の人権団体クリストサルは、非常事態宣言に基づいて拘束された人々のうち、少なくとも454人が刑務所内で死亡したと報告している。

抗議デモを主催した団体の広報担当はロイターに、「運動の参加者には息子や兄弟、子どもの父親を失った人々がいる」と説明した。遺族らは、非常事態宣言下で命を落とした人々の記憶を残し、現在も拘束されている人々に適正な司法手続きを保障するよう政府に求めている。

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